長崎県から出発する隊員たちが平和学習を行いました
2025.04.03
3月26日(水)、JICA海外協力隊2024年度3次隊として派遣される隊員の皆さんへ平和学習を行いました。
この平和学習は、JICA長崎デスクが出発前の隊員に向けて実施しているものです。
長崎原爆資料館と追悼平和祈念館では、原爆が投下された直後の長崎市内の様子や被爆によって受けた様々な被害を、平和案内人の方のご説明を受けながら学びました。
三瀬さまの被爆体験講話を聞く隊員
「被爆体験講話」では、当時10歳で爆心地から3.6kmの自宅で被爆された三瀬清一朗さまにご講話いただきました。
まず三瀬さまが「平和とは何ですか?」「あなたにとって一番大切なものは何ですか?」と隊員に問いかけられました。安心して夜眠ることが出来る、学校で友達と遊ぶことが出来るそんな環境を願いながら、明日命があるか分からないと思って生活していた当時の想いをお話いただきました。
いかに平和がありがたいことなのか、言いたいことが言えて食べたいものを食べることができる今の私たちの生活について、また現在の世界の状況についても改めて考える時間となりました。
最後に三瀬さまから「今、平和の種をみなさんに一粒ずつ預けています。私たちが自分の体験を若い世代に伝え続けていくことで平和の種をまき、そして芽が出て、花が咲きます。みなさんで花を咲かせましょう」と隊員に大切なメッセージをお伝えいただきました。今生きていること、日々生活できていることに感謝していきたいと、心に響いていた様子でした。
JICA海外協力隊は、長崎県・広島県出身の隊員が中心となり、各派遣国の方々と平和の大切さを共有するために平和展を派遣国で自主的に開催しています。協力隊が派遣される国の方々は、日本のことは知らなくても「NAGASAKI、HIROSHIMA」については知っているという方が多くいらっしゃいます。隊員の皆さんには現地の方々とコミュニケーションを取りながら、それぞれの活動を通じて平和についての想いも共有していただけたらと思います。
(JICAデスク長崎 担当:小田)
scroll