大分県立爽風館高校の文化祭で開催!国際協力パネル展とJICA海外協力隊体験談
2025.11.25
JICA海外協力隊の体験談発表をする垣迫優斗さん
大分県立爽風館高校の文化祭にて、生徒会とJICAデスク大分とのコラボイベント、「JICAがやってくるヤァヤァヤァ~JICAの活動を通じて、世界へ目を向けよう~」を開催しました。世界の課題や日本とのつながりを知り、自分たちにできることを考えるため、国際協力に関する展示とJICA海外協力隊の体験談発表を行いました。
座談会形式で開催されたJICA海外協力隊の体験談発表
展示準備をする生徒たち
文化祭当日、会場のアリーナの壁全面に国際協力に関するタペストリーや写真がずらりと展示され、来場者は興味深く見入っていました。実行委員のうちの一人が、世界のことを知ってもらう企画として「クイズに答えて、世界の挨拶の缶バッジをもらおう!」を実施。クイズでは、難民について、食品ロスのこと、SDGsの正式名称などが出題され、来場者からは「難しい!」との声が上がりつつも、みなさんクイズの全問正解を目指して、会場内の展示にヒントを探して動き回っていました。この企画は、普段はなかなか意識しない世界への視点を促す取り組みとして、盛り上がりを見せていました。
アリーナの壁に貼られた国際協力関連の展示物
JICA海外協力隊の写真の展示も
また、JICA海外協力隊の体験談発表では、アフリカのモザンビークにコンピュータ技術の職種で派遣されていた垣迫雄斗(かきさこゆうと)さんが、任国の概要やJICA海外協力隊に参加したきっかけ、実際に派遣された農業大学校でのコンピュータを使ってのデータ管理の仕事の内容などを、座談会形式でざっくばらんにお話ししました。「パソコンが直ったり、情報を管理できるようになったりしたときに、魔法を使ったかのように驚いてくれて感謝してくれたこと」と、自分のできることで現地の人の役に立てたことが一番印象的な経験だったと話す垣迫さんの体験談に、集まった生徒、先生方は真剣に聞き入っていました。垣迫さんが活動していた場所の近くに住んでいた子どもに、サッカーボールをプレゼントしたが、空気が抜けてやがて使われなくなったという体験から、「現地の人が継続的に自分たちでより良くしていくには、何かを与えるだけでよいのだろうか?どのように支援したらよいのだろう?」と、みなさんに語りかけました。「ピーンと来たことにチャレンジしてみよう。後悔しても次へのステップになる」「JICA海外協力隊は、現地の人と一番近い存在で国際協力ができる良さがある」と生徒たちに伝え、文化祭の一幕を飾りました。
「クイズに答えて、世界の挨拶の缶バッジをもらおう!」の出題クイズ
「クイズに答えて、世界の挨拶の缶バッジをもらおう!」の缶バッジ製作
爽風館高校文化祭での国際協力を知るための取り組みは、開校以来初めてとあって、世界への視点を得た生徒たちが新たな扉を開いた挑戦となりました。
爽風館高校文化祭
JICAデスク大分 担当:渡邊
Tel:097-533-4021
E-Mail:jicadpd-desk-oitaken@jica.go.jp
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