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JICA九州 大学生インターン潜入レポート(4)

JICA海外協力隊発足60周年記念 協力隊OB・OGインタビュー

こんにちは!
JICA九州センター大学生インターンの中村有李です。
今年、JICA海外協力隊は1965年に初代隊員がラオスに派遣されてから、60周年を迎えます。これを記念して、過去に協力隊として活動された方々にインタビューさせていただきました!

今回インタビューさせていただいたのは?

児玉 尚之さん

大学で化学高校教員免許を取得。2年間講師として経験を積み、1988年にJICA海外協力隊の理数科教師隊員としてトンガに派遣。約2年間の活動を終えて、現在は福岡県内の高校で理数科教諭として勤務。協力隊での経験を授業に取り入れたり、県内の学校で講演をしたりと帰国後も活動を続けています。
実は、私の高校時代の担任の先生なんです。

Q, 協力隊に応募したきっかけは?
A, きっかけは大学生の時にクイズで当選した海外旅行でした。初めての海外で文化の違いにとても驚いたことをおぼえています。
 そして、大学4年生の時にテレビで目にしたアフリカの飢餓、「We are the world」の応援ソング。自分も海外に行くなら世界の役に立つことをしたいと思うようになりました。

Q, 活動内容は?
A, 基本的には中学生~大学1年生に化学を教えることが主な仕事でした。当時、トンガには高等教育を行える先生がいなかったため、ほとんどが私のように他国から派遣された教師でした。それから、授業で使う教科書はトンガで作られていなかったため、周辺国から輸入したものを使用していました。輸入される教科書は価格が高く、購入することができない生徒がいたこともありました。そのため、トンガで最初の教科書をつくることも私たち協力隊の仕事でした。

実際に作成された教科書

名前が記載されていました!

Q, 印象的なエピソードは?
A, バヌアツからトンガに留学に来ていた生徒が印象に残っています。自分の国で教育を受けることができず、トンガに来ていましたがその後、タスマニアの大学に留学したという話を聞きました。私は、暖かい故郷から寒い地域に渡った彼のためにセーターを贈りました。すると、彼からお礼の手紙が届いたんです。
そこには、
 「私は、自分の国に帰って尊敬される人になる。」
と書かれていました。
バヌアツという国名は「我々の国」という意味。このように祖国に対し熱い思いを持つ生徒に私は感心しました。
その時の思いが忘れられず、もう一度協力隊として携わりたいという夢をもっています。

今回インタビューさせていただいた兒玉尚之先生、ご協力いただきありがとうございました。

JICA海外協力隊2025年度秋募集 
\9月12日~10月14日/
詳しい情報はHPから

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