【草の根技術協力事業】ラオスで子どもたちの「科学する力」を育みます

2024.04.12

一般社団法人チームがじゃんは、JICA草の根技術協力事業「子どもたちが観察・記録・思考・伝達により『科学する力』を育むプロジェクト」に2024年2月から取り組んでいます。3月28日、このプロジェクトのオープニングセレモニーをラオス・ビエンチャンのナーサイトン郡にあるナーヤーン小学校で開きました。
セレモニーにはラオス教育スポーツ省、ナーサイトン郡教育局、ナーヤーン村村長など関係機関のほか、本事業にボランティアとして参加するラオス健康科学大学One Health 研究会の学生も参加し、盛大に執り行われました。

観察を通した「科学する力」の養成

セレモニーの後、本事業のプロジェクトマネージャーの斉藤美加さんとメンバーの安井清子さんが、ナーヤーン小学校の児童たちに向けた観察実験の授業を行いました。授業は「人を刺すのはメスの蚊?それともオスの蚊?」などクイズを交えつつ進み、児童たちはそれぞれに考えを述べるほか、画面に映し出される顕微鏡の映像に興味深く見入っていました。
また実際に校庭に出て、虫取り網を使って蝶を捕まえに行きました。残念ながら全員が蝶を捕まえることは出来ませんでしたが、次回は全員で蝶を捕まえて、自分が捕まえた蝶をスケッチしようと誓い合いました。

今後の取り組み

これまでラオスでは、理科分野の授業で自分の目で観察して学ぶような体験型の授業は多くありませんでした。
斉藤さんは「私たちの活動は教科書にあることと、身近にある日常を繋げることと思っています。今回、ワークショップを通じて、我々が何をやりたいのかを教育関係者で共有できましたし、周辺校の先生たちも、実際に実践授業に楽しんで参加していただけました。先生たちからも感動しました、是非自分の学校でもやってほしいとの声をいただいています。何よりも、子どもたちが我々の授業を楽しんでいる様子が伝わってきました。驚くほど短期間で成長しています。彼らが持っている素敵な感性と、日常生活で獲得した知識に、我々の科学的体系化が加わることで、どんな化学反応が生まれるか今から楽しみです。」と話してくれました。
今回の授業を通じて、児童たちや日々児童に接する教員たちに昆虫を観察して学ぶことの大切さが伝えられました。授業をきっかけとして、ナーヤーン小学校では引き続き観察に取り組んでいく予定です。

関連リンク

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ