ラオスで子どもたちの「科学する力」を育てるサマースクールを開催しています
2024.06.14
一般社団法人チームがじゃんは、草の根技術協力事業「子どもたちが観察・記録・思考・伝達により『科学する力』を育むプロジェクト」をラオスで実施しています。今回、本プロジェクトで実施しているサマースクールの様子が現地から届きました。
ラオスの小学校は6月から夏休みに入りました。本プロジェクトでは、毎週火曜日に蝶の観察を通じて科学する力を育てるサマースクールをラオスの首都、ビエンチャン・ナーサイトン郡ナーヤン村にあるナーヤン小学校で開いています。
6月11日(火)には、朝から雨が降るあいにくの空模様にもかかわらず、ナーヤン小学校の教員と児童がたくさん参加しました。最初に蝶の幼虫がたった1日でさなぎになることや、それぞれの幼虫がどんな種類の蝶になるか等について説明し、参加者は数センチの大きさがある幼虫が1センチほどのさなぎに変わることに驚いていました。
次に外に出て、蝶の幼虫やさなぎを探しました。参加者は木の葉や茎をじっくり観察しながら探し、「幼虫がいた!」という声があちこちから聞こえました。中でも、レモンの木やキーレック(タガヤサン)の木からは、シロチョウとアゲハチョウの幼虫が見つかりました。ちなみにこの日は朝雨が降ったこともあり、成虫の蝶は1匹しか見つけることができませんでした。
最後に、採取してきた幼虫を皆でスケッチしました。本プロジェクトでは、「観察して記録する」ことを大切にしており、これらの行動から「科学する力」を育てていくことをテーマにしています。参加者は、幼虫にどのような特徴があるのか観察し、その特徴を記録していきました。次回のサマースクールでは、今回採取した幼虫がどうなっているか、観察・記録する予定です。
サマースクールを通じて、蝶にどのような種類があるのか、どのように卵から成虫へなるのか、どの植物の葉を食べるのかなどを観察・記録していきます。今年9月には、蝶の専門家がナーヤン小学校での活動に合流し、サマースクール参加者たちの疑問に答えるなどして、蝶に関する知識や経験をさらに深めていく予定です。
関連リンク:事業提案書要約 (jica.go.jp)
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