【40周年記念:海外協力隊OVからのメッセージ】1970年度3次隊 善平 朝信さん(インド/稲作)
2025.04.14
JICA沖縄センター開設40周年、おめでとうございます。
青年海外協力隊の発足は1965年で、今年で60周年を迎えます。沖縄から初めて青年海外協力隊員として派遣されたのは、その3年後の1968年のことでした。インドに1名、ラオスに2名が出発しました。ただし、これは沖縄の日本復帰(1972年)よりも4年前のことです。
私は1971年3月に琉球列島米国民政府発行の「日本渡航証明書」を携えて、東京にあった協力隊訓練所に入りました。私の名前は沖縄の協力隊OB名簿で9番目に記載されています。
協力隊の派遣実績は累計で5万7千名を超え、沖縄からは651名です。近年の沖縄からの協力隊への応募者は、青年人口比で常に全国1位、2位に位置していると聞いています。さらに、沖縄の後輩が642名を数え協力隊への関心が高いということを聞くと、なぜか自分が偉くなったような気もします。
しかし、これはJICAの存在のおかげであることに疑いの余地はありません。新聞をはじめとするメディアには、「JICA」や「海外協力隊」の文字がいつも出てきます。沖縄県民にとってJICA沖縄センターは、極めて身近な存在になっています。
若い協力隊員に「奥地前進主義」という言葉を知っているかと聞くと、異口同音に聞いたことがないという返事で寂しい気もしますが、これは協力隊が途上国の発展に寄与した成果だと納得しなければなりません。
私の存命中に、沖縄から1,000名の協力隊員という数字が見られるよう、JICA沖縄センターの一層のご活躍と発展を祈念致します。
沖縄県青年海外協力隊OB会相談役
善平 朝信(1970-3 インド 稲作)
揚水ポンプの修理(ベンガル州・種子生産農場)
田植え指導(筆者は左端の帽子姿)
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