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JICA沖縄で2週間のうりずんインターンシップ受入を行いました! その2:海外協力隊の帰国隊員にインタビュー!

2026.03.05

1.はじめに
 うりずんインターンシップ生として、独立行政法人国際協力機構JICA沖縄センターにて2週間活動を行い、JICA海外協力隊について学びました。そこで、実際にキルギス共和国にJICA海外協力隊として派遣された垣花拓実さんにインターンシップ生がインタビューを行いました。その中で、垣花さんの協力隊としての活動の様子や、その後の社会還元活動について紹介します。

2.JICA海外協力隊の概要
 JICA海外協力隊とは、政府開発援助(ODA)の活動の一環として、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施している海外派遣ボランティア活動です。
詳しい事業内容はこちらから↓
https://www.jica.go.jp/volunteer/s/outline

3.人物紹介
【取材対象者】公益社団法人青年海外協力協会 沖縄事務所(JOCA沖縄)垣花拓実さん
~経歴~
沖縄県多良間村出身。大学卒業後、3年間英語教員として勤務。その経験をもとに2016年度一次隊としてキルギス共和国へ派遣され、青少年活動の職種で活動。帰国後、キルギス人留学生の受け入れを行っている人材派遣会社で勤務し、現在JOCA沖縄で開発教育や教育旅行を担当し、国際協力や地域開発について考えるワークショップや学習プログラムを企画運営している。

【インタビュアー】
名桜大学 国際学部国際文化学科2年 簗瀬真生
名桜大学 国際学部国際文化学科2年 金城天馬
琉球大学 農学部亜熱帯生物資源科学科2年 大城千幸

4.インタビュー
Q. 国際協力や海外に興味を持ったきっかけは?
A. 小学5年生の頃にテレビで「世界ウルルン滞在記」を見て、初めて海外に強い興味を持ちました。それ以来、異文化や海外での生活に憧れを抱くようになりました。

Q. JICA 海外協力隊に応募しようと思った理由は?
A. 大学を卒業する時点で「いつかはJICA海外協力隊に行こう」と決めていました。ただすぐには応募せず、まずは家族を説得する時間や自分の経験を積むため、英語教員として沖縄県の公立中学校で3年間働きました。教員になりたいという思いも強かったので、教員経験を積んでから協力隊に挑戦しました。

Q. 派遣前に不安だったことと、期待していたことは?
A. 不安だったのは、協力隊からの要請内容が「英語の先生を育てること」だった点です。自分は英語教員としての経験が3年しかなかったので、果たして教員を育てる立場になれるのか心配でした。ただ、生活面については特に不安はありませんでした。
期待していたのは、現地でキルギス人と友達になることや子どもたちと交流できることです。さらに、日本で英語教員をしていた時に生徒から「なんで英語を勉強するの?」とよく聞かれ、うまく答えられなかった経験があったので、その答えのヒントをキルギスで見つけたいと思っていました。実際に現地で、語学を学ぶことで人とつながれることや、言葉の中に文化や価値観が表れることに気づき、とても面白い発見になりました。

Q. 派遣中に 1 番印象に残っている出来事を教えてください。
A. 僕は現地で英語で英語を教えるということを意識してやってたんですが、キルギスの学校では答えをすぐ教える授業が多かったんですよね。子どもたちが自分で考えて学んでいくっていう習慣が少なかったという印象。生徒に「早く答え教えて」って言われたときが一番困りました。

Q. 協力隊の活動を通して、どのようなスキルや価値観が身につきましたか
A. 派遣先の学校で何回かイベントを企画しましたが自分一人でできることは限られていると気づいて、できるだけたくさんの人を巻き込むように動いていました。この意識は協力隊だからこそできたのかなと思います。一年目は他の協力隊員に頼ったし、二年目は現地の先生たちに「一緒にやってくれない?」みたいにお願いしながらやっていました。その方がキルギスの人たちの記憶にも残ったかなと思います。

Q. 現在の仕事を通して、どんな社会課題の解決に貢献していると感じますか?
A. キルギスで「家族を大事にしなさい」とか「地元について知っている?」って言われて、自分は地元に還元する人間になろうって思えました。
まだ目標は達成できていないけど、地域から教育を支えるっていうのが大きな目標です。最近よく言われる子どもの「体験格差」にも関わっていきたいなと思っています。
キルギスでは村のお母さんや先生が子どもに色々な体験を還元してて、日本よりむしろ豊かなのではと感じました。そこで学校だけではカバー出来ない家庭や部活動、野外活動など様々な体験を地域で支えるという取り組みをしていきたいと考えています。

Q. キルギスで得た知見や技術などを生かして日本やその他の国で今後実施していきたい活動はありますか?
A.今は沖縄で「地域から教育を支える」ことをやりたいです。最終的には地元・多良間島に還元して、僕との出会いをきっかけに子どもたちが世界に飛び立ってくれたら最高だなと思っています。

Q. JICA 海外協力隊の経験を、これからどんな人に伝えていきたいですか?
A.協力隊は国の事業で安定しているし、二年間っていう枠があるからやりやすさも制限もある。だから海外で活動する選択肢の一つだよって伝えたいです。協力隊体験そのものより、僕はキルギスのことを伝えたいです。出前講座とか修学旅行プログラムで子どもたちに話していきたいと思っています。

Q. 学生へのアドバイスやメッセージをよろしくお願いします
A.将来の夢は今決めなくてもいいし、あとで変わってももちろんいい。ただ、自分が好きなものは何かを振り返りながら、自分らしい生き方をあきらめずに頑張ってほしいなと思います。

(記事作成時期:2025年9月)

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