石狩市立緑苑台小学校で異文化交流プログラムを実施しました!
2022.10.19
異文化交流プログラムは、JICAが学校現場における国際理解教育を支援する事業の一つとして、道内に在住する外国人を学校に派遣し、児童・生徒との交流の機会を提供するプログラムです。英語などの語学習得が目的ではなく、外国人やその国の文化へ興味をもってもらい、交流を通じてコミュニケーション能力を培うことを目的としています。今年度は、小・中・高校合わせて10件の実施を予定しています。
※訪問する外国の方の国籍や人数は各回で異なります。
石狩市立緑苑台小学校で行われたプログラムは、前半が児童たちが考えた石狩市及び緑苑台小学校がテーマのクイズ大会、後半はブースごとに設けられた日本文化の体験という内容でした。
今回、学校を訪れた外国人ゲストは4名(インド人留学生3名とカンボジア人留学生1名)で、JICAから通訳が1名同行しました。
クイズ大会では、石狩市のキャラクターの名前などが出題され、自分たちが暮らす地域のことを知ってもらいたいという児童たちの思いが感じられました。また、緑苑台小学校ならではのユニークな物や場所に関する問題も出題され、特に多目的ホールにある特徴的なからくり時計にゲストは興味津々の様子でした。
日本文化体験の時間は、児童たちとゲストみんなで交流を行いました。ここからは通訳を介さず、児童たちだけで進めていき、ルールなども頑張って英語を使って説明していました。
各ブースには、折り紙、福笑い、糸電話、茶道、書道のセットが用意されてありました。分かりやすく英語で手順が書いてあったり、英語音声付きの動画を流したり、児童の皆さんの工夫が伝わってきました。
また、別の点でも工夫が見られました。以前は一緒に給食を食べたり、スポーツをしたり、外国人の方々と触れ合う時間がたくさんあるプログラムだったのですが、コロナ禍の今はいろいろな制限があります。日本料理や茶道と言っても実際に食べたり、お茶を飲むことができません。そこで子どもたちが考えた方法は・・・
本物の食品ではなく折り紙で代用するということ!折り紙で作られた抹茶の粉とお湯(こちらも折り紙で作成)を使い、シャカシャカとお茶を立てる練習をしました。折り紙という伝統文化が根付く日本ならではのアイディアですね。できないことばかりに気を取られるのではなく、今できる最大限のことをしたいという気持ちにゲストも感心している様子でした。
最後に、児童代表からの挨拶、そして、ゲストからも楽しい時間を提供してくれたことに対してお礼のコメントがあり、プログラムは終了しました。短い時間ではありましたが、児童たちもこの体験をずっと覚えていてくれるのではと思います。
折り紙で作られたお寿司
異文化交流プログラムについてのレポートは今後も不定期で更新予定です。
お見逃しなく!
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