「もしも、あなたが教材をつくるなら」国際理解教育セミナー【実践編】
2024.09.17
ミニワークショップ
ワークシートに感じたことをまとめます
2024年7月13日(土)、国際理解教育セミナー実践編を札幌国際交流館(リフレサッポロ)にて開催しました。
参加対象は高校生以上で、学校教員に限らず広く教材づくりや国際協力に興味をもっている方々を募集し、20名が参加されました。
はじめに、ミニワーク「もしも、あなたが教材をつくるなら」を行いました。このワークでは、2枚の写真を見て、この写真からどのようなことを感じ、どのようなことを児童・生徒に伝えたいのかを参加者自身が考えて書きます。
実はこの写真はこの後行う模擬授業の中で使われる写真です。このワークシートは、本編のワークショップ前後で、同じ教材(写真)についての気持ちの変化に参加者の皆さん自身で気付いていただくのがねらいです。
ワークショップ①
奥が深いマッチングゲーム
ワークショップ①では、佐久間みのり講師による小学生を対象とした2つのワーク(ミステリーバッグ、マッチングゲーム)を体験しました。
マッチングゲームとは、数多くの写真カードの中からインドと日本で似ているものをペアにしていくゲームです。参加者の皆さんは時々、どちらが日本でどちらがインドなのか分からなくなっていたのが面白かったです。
「国際理解教育は世界に目を向けてしまうが、日本の文化を学ぶ機会にもなることを改めて感じました」という参加者の声があり、このマッチングゲームが他国だけでなく自国を見つめなおす機会にもなったようでした。
ワークショップ②
ロールプレイを振り返ります
ワークショップ②では柴田峰子講師による中学生を対象としたロールプレイ授業の体験でした。
互いに助け合いながら平和に暮らす村が観光客の増加により自然環境と暮らしが変化することについて、村人や役人などそれぞれの役になりきり、意見を主張しました。
「世界で起きていることについて、いかに『ジブンゴト』として結び付けられるかをねらいに考えていくことが大切だと実感した」との気づきがあったようでした。
参加者・関係者で集合写真
最後に、ミニワーク「もしも、私が教材をつくるなら」をもう一度行いました。最初に配ったワークシートの写真をもう一度見て、自分の気持ちの変化を書き込む時間を設けました。①②のワークショップを体験し、「写真は教材としていろんな使い方ができるのだと知れたのがよかったです」との感想があったように、教材に対しての色々な気付きが参加者の皆さんにあったようです。
このワークシートが、教員の皆さんは今の気持ちを忘れないノートとして、教員以外の皆さんも、いつか教材をつくるためにお守りのような存在になれば嬉しいです。
最後に、教師海外研修を担当している橋詰アドバイザー、水谷アドバイザーに総評をいただき終了しました。
参加者からは「とても楽しく印象に残り、気が付いたら学びを得ている状態になっていました。こんな授業をできる日が来れば良いなと刺激になりました」と感想を述べていました。
ワークショップの充実からか、みなさんスッキリした表情で集合写真を撮りました。
ちなみにアンケートによると参加者の満足度は100%でした!
■関連リンク
2024年度国際理解教育セミナー【入門編】
開発教育/国際理解教育指導者研修
scroll