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JICA北海道教師海外研修、事前研修を行いました!

2025.08.05

研修中は和やかながら真剣な雰囲気

JICAでは、教員の皆様を開発途上国に派遣し国際協力の現場にふれていただき、その経験を元に児童生徒たちへの授業づくりを行う「教師海外研修」を毎年実施しています。

2025年度のJICA北海道教師海外研修では、全道より8名の教員が参加し、8月2日よりモンゴル現地研修に出発します。

現地での研修が参加教員の皆さんにとってより学び多きものにしていただくため、渡航前に2回の事前研修を実施し、モンゴル渡航に臨んでいただきます。今回はその様子をレポートします。

【第一次事前研修】ねらいは、参加型手法の学びとチームビルディング

研修アドバイザーによるワークショップも体験

6/21(土)-6/22(日) 2日間に渡りJICA北海道(帯広)センターにて第一次事前研修を実施しました。

【一日目】まずは動画を視聴し、JICAについて・開発教育/国際理解教育について・海外での安全対策について等、研修参加にあたっての必要な知識を深めていただきました。その後のチームミーティングでは、自己紹介のアクティビティや研修内での参加者それぞれの役割を分担しました。JICAの教師海外研修は受け身型の研修ではありません。参加者一人一人の積極的な参加が求められます。また、2024年度研修参加者である杉村先生から経験談をお話しいただいたり、研修アドバイザーのワークショップを体験していただいたりと、研修の流れや教材づくりについての知識を学ぶ場となりました。

モンゴルの方と一緒に、塩入りミルクティーを

【二日目】翌日は、2023年度研修参加者の籾山先生による模擬授業を実際に今年度研修参加者が受け、研修で作成した生の教材に触れていただきました。続く、十勝で働くモンゴルの方との交流で、参加教員の皆さんは、積極的に質問をしたり、モンゴルの食体験をして、現地研修へのイメージを膨らませていました。最後に、次回の第二次事前研修への宿題となる「モンゴルをテーマにした参加型授業づくり」のペア決めをし、ペアごとにテーマを決めたところで第一次事前研修は終了です。翌月の第二次事前研修では、4組のペアに短時間ですが参加型授業を行っていただきます。モンゴル研修に先駆けた予行練習としての授業づくりです。

【第二次事前研修】現地研修で何を見てくるか~視察先を分析

それぞれのペアが作った教材を体験しあう

短期間でこんなに手の込んだ教材を!

7/19(土)-7/20(日) 第2回目の事前研修を札幌で実施しました。

【一日目】この日の会場は、北海道立道民活動センターかでる2・7です。
前半戦は、教師海外研修参加者のみならず、教員を中心とした一般の方も参加される国際理解教育セミナー実践編「ちがいのちがい」に参加。(詳細はこちら→「ちがいのちがい」 
後半戦は、第一次事前研修の宿題「モンゴルをテーマにした参加型授業」を2名×4組で発表していただきました。テーマは、衣食住、歴史・文化、教育・社会システム等、様々です。前回の研修から1か月という限られた準備期間の中、どのペアの授業も試行錯誤の跡が見られる、趣向を凝らした出来栄えで、2人のアドバイザーだけでなくスタッフからも感服の声が漏れました。

疑問や意見をチームで共有しながら視察先を分析

【二日目】会場をJICA北海道(札幌)センターに移して実施しました。
はじめに行ったのは、モンゴル現地研修で訪問する各視察先やそこで行なわれているJICAプロジェクトの分析です。用いたのはコンパス分析という手法。序盤は、戸惑い、なかなか進展しない場面もありましたが、最終的にはたくさんの疑問や意見が上がり、4つの視察先についての分析を終えました。モンゴル現地でどういったところに重きをおいて視察するか、また渡航前にやっておくこと、調べておくことなどが、浮き彫りになっていく様子が見られました。
モンゴル現地研修では、教育機関やJICAプロジェクト先等を訪問します。各訪問先で、現地の方々との交流を予定しており、この日はその交流案やその役割分担等について話し合いも行いました。さすがは学校でイベントの準備に慣れている先生たち。アイデアが飛び交い、円滑に話し合いが進んでいきました。

8月、いよいよモンゴルへ!

2度の派遣前研修で得た知識、体験、思いを胸に、いざモンゴルへ!

いよいよ、8月2日(土)より北海道各地からモンゴルに向けて出発します。

今回の事前研修は例年にも増して盛りだくさんな内容で、参加者の先生たちは短期間のうちに多くの課題に取り組みました。学校での業務も忙しい中、二刀流でJICA教師海外研修に挑まれている皆さんの、実りあるモンゴル滞在となることを願っています。

現地での様子は、帰国後にまたお届けします!

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教師海外研修

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