2025年度の異文化交流プログラムが始まりました!
2025.08.20
星槎もみじ中学校の記念撮影
北海道内の小・中・高等学校・特別支援学校へ、開発途上国から日本の技術を学びに来たJICA研修員、または、道内に在住する外国人が訪問し、児童・生徒と交流するプログラムです。交流を通じて、外国や異文化に関する児童・生徒の興味・関心を引き出し、国際理解から国際協力への基礎を築きます。(※今年度のお申込みは終了いたしました)
今年度は6月30日星槎もみじ中学校を皮切りに、7月22日石狩市立緑苑台小学校、7月23日北海道札幌丘珠高等学校で交流を行いました!
餅に関するプレゼンテーション中!
今年度1校目は厚別区にある星槎もみじ中学校です。6月30日に訪問したのは、アジア、アフリカ、中南米、大洋州など4つの地域、10か国から来た研修コース「森林リモートセンシング」のJICA研修員。星槎もみじ中学校は、生徒さん、先生方だけでなく、PTAの方々までも総出で迎えてくださいました!
研修員の自己紹介を終えた後は、メインイベントの餅つき前に、餅に関するプレゼンテーションを生徒のみなさんが行いました。
初めての餅つきに力が入る研修員!
つきたてのお餅を成形
見ている方もやる方も、段々と笑いがこみあげてくる福笑いの様子
日本あそびの“おはじき”でおもてなし
メインの餅つき&日本の遊び紹介では、遊びのグループ、餅つきのグループがローテーションをしながら研修員・生徒のみなさんと交流しました。餅の味付けはきなこやおしるこ、磯辺焼き、納豆もあり、研修員も興味津々で堪能しており、納豆も上々の評判でした!
日本の遊びについては、けん玉や折り紙、福笑い等、各グループで考えて頂いていた内容で一緒に遊び、帰り際には研修員全員にお土産を渡すなど、最後まで至れり尽くせりの交流となりました。たくさんの方がこのプログラムの準備にお時間を割いてくださったことを改めて感謝いたします。ありがとうございました!
7月22日、石狩緑苑台小学校の皆さんと交流しました。今回は、「アフリカ地域村落給水衛生管理」コース6名の参加です。
交流に先立ち、研修員の出身国であるブルキナファソ、コートジボワール、ジブチ、マリ、セネガルの国旗を持った小学生がお出迎え。その後、各研修員の前に立ちそれぞれの出身国の挨拶をしてくれました。マリ出身の研修員は「国の中でも挨拶が違うのに、ピンポイントで自分の住んでいる地域の挨拶をしてくれた」とにっこり。研修員の表情も和らぎます。
現地語でこんにちは!
会場には、けん玉、こま、お手玉・羽子板、折り紙、福笑いの5つの日本の遊び紹介ブースが用意されており、各ブースにいる生徒が英語で遊び方を説明。中にはフランス語の説明書きもあり、慣れない文字を一生懸命調べて書いてくれていた様子がうかがえます。
研修員のけん玉が成功する度に「おー!」という歓声が聞こえたり、福笑いでできた顔を見て笑い合ったりし、言葉が通じなくても遊びを通して十分な交流を深めることができました。
歓声が上がるけん玉ブース
英語で顔のパーツを伝える小学生たち
フランス語で書かれた説明
帰り際笑顔で手を振る研修員の姿に、今回の交流の楽しさが見えていたように思います。担当の先生からも「子ども達は緊張しながらも生き生きと活動する様子がたくさん見られ、貴重な経験を積むことができました」という声をいただきました。
今回は1時間という短い時間でしたが、石狩市立緑苑台小学校6年生のみなさんのおかげで、研修員にとっても充実したひとときになりました。
楽しいひとときをありがとうございました!
まずはラジオ体操
JICA北海道異文化交流プログラムの数ある歴代企画の中でも、かなり珍しい運動会プログラムです!「日本の文化である運動会を外国人と一緒に楽しむ」という大胆な企画をしてくれたのは北海道札幌丘珠高等学校。
訪れたのは、ミクロネシア、バヌアツ、リビア、モロッコ、セネガル、ネパール、バングラデシュと大洋州からアフリカ、アジアと国際色豊かな「上水道施設技術総合コース」のJICA研修員。国や地域は様々ながら団結力の強いチームです。
運動会当日となる7月23日はかなりの猛暑日で、前日より運動会の実施が危ぶまれていました。汗が滲む、蒸し返すような体育館で、教頭先生による挨拶で運動会の開会です。
日本からバングラデシュへピンポン玉が渡されます
各JICA研修員からの自己紹介、国紹介の後はいよいよ、運動会の種目が始まります。1つ目に行われたのは、おたまにピンポン玉をのせて、次の走者に渡していくという「おたまリレー」です。どの国の外国人もこのレースは初めてのようでスタート前からニヤニヤが止まりません。日本の高校生も外国人もあっちこっちにこぼれ落ちるピンポン玉に翻弄されました。
カメラでとらえ切れない
猛ダッシュ!!!
次の種目は「宅配便リレー」です。はじめの走者は段ボール1箱をもってスタート、1往復するごとに段ボールが一つ増えていき、最終的には5つの段ボールを運ぶことになるリレーです。終盤の走者はどうしてもスピードを抑えなければなりません。想定では、段ボールを積み重ねて運んでいくこのレースですが、セネガルの研修員が自身の長身と腕の長さを考慮して、両腕を広げ5つの段ボールを横向きに挟み込んで猛ダッシュしたのです!その圧倒的な速度に味方チーム、敵チーム問わず歓声があがりました。
健闘を称え、記念撮影を
この2種目を終え、この日の運動会は終了です。実は丘珠高校では7種目もの競技を用意してくれていましたが、この日の暑さを鑑みて他の種目は断念という判断に至りました。
多くの種目は幻となってしまいましたが、それでも、一生懸命にやりきったJICA研修員と高校生たちの汗と笑顔がそこにはありました。来年度以降で他の競技も行える日が来ることを願います。丘珠高校の皆さん、ありがとうございました。
◆関連リンク
2025年度JICA北海道(札幌)異文化交流プログラム
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