コスタリカ共和国火山マイスター育成に向けた草の根技術協力事業本邦研修を実施しました
2025.12.01
コスタリカ共和国にて草の根技術協力事業を実施している北翔大学が2025年11月5日~12日の日程で本邦研修を実施しました。
本取組は、北翔大学(協力機関:NPO法人火山防災推進機構)とコスタリカ国家災害対策緊急委員会(CNE)による、JICA草の根技術協力事業「コスタリカ共和国観光地であるポアス火山周辺における住民主体の“火山マイスター”(火山減災リーダー)の育成」の活動の一環です。同国のポアス火山も有珠山と同じく、観光地として有名ですが、火山活動が活発で近年においても噴火を繰り返しています。
今年5月のコスタリカ現地研修にてポアス火山マイスターに認定された3 名が研修に参加し、火山マイスター発祥の地である洞爺湖有珠山地域を訪問し、洞爺湖有珠火山マイスターの活動視察・意見交換を通じて学びを深めました。
洞爺湖展望台にて山ポーズ
火山マイスターの活動から学ぶ研修参加者
2025年11月8日~10日にかけて3名の参加者は有珠山周辺にて洞爺湖有珠火山マイスターが実施している活動について、実践現場の見学及び活動を紹介を通して学び、お互いの地域の課題について議論しました。住民主体の防災の取り組み、子ども向けの防災教育、不法登山者への対策等について理解を深め、コスタリカでの火山防災活動・啓発活動にどのように活かせるか検討しました。
コスタリカの伝統舞踊を披露
11月11日には北翔大学にて学生、教職員及び一般市民を対象に「自然と平和を愛する国コスタリカ」と題して、コスタリカの歴史や自然、エネルギー政策等について3名が講義を行いました。講義の最後にはこの日のために練習してきた伝統舞踊を披露してくれました。華やかで迫力のあるパフォーマンスに皆魅了されていました。
北翔大学にて
今後は本邦研修に参加した3名が中心となってコスタリカ共和国にて次世代の火山マイスターを育成する予定です。
2026年5月には彼らが中核となって「第二世代火山マイスター育成研修」を実施する予定であり、地域の火山防災を担う人材を育成する上で大きな役割を担うことが期待されています。
■関連リンク
ポアス国立公園で、火山マイスター(火山減災リーダー育成)研修実施
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