カンボジアの小学校に、キノルド杉本惠昭記念財団からのご寄附でパソコンを寄贈
2026.03.26
開発途上国の子供たちの、教育や医療の改善を通して、世界の安定と平和を目指す活動を行っておられるキノルド杉本惠昭記念財団(札幌市)から、2025年度に約830万円のご寄附を頂きました。この寄附金を、JICAが実施するカンボジアの教員養成大学の指導実践能力強化支援のために活用させていただき、プノンペン教員養成大学(PTEC)とバッタンバン教員養成大学(BTEC)の各附属小学校にパソコン23台、計46台を寄贈させていただきました。
バッタンバンでの引渡し式
2月25日にはBTEC附属小学校パソコン教室に、26日にはPTEC附属小学校パソコン教室に、各23台、計46台のパソコンを、JICAカンボジア事務所を通じて寄贈しました。
両校からは、今回寄贈いただいたパソコンを、生徒への教育に有効に使わせていただくとのコメントがありました。
キノルド杉本惠昭記念財団からの寄贈であることが書かれたサインボードをバックにJICAカンボジア事務所から引渡し
JICAは、カンボジアの教育支援を、20年以上に渡り支援してきました。中でも教員養成に関しては、国内の教員養成大学2校の設立に向け、組織運営体制の設立支援準備から協力をはじめ、更に2024年からは「カンボジア国教員養成大学強化を通じた基礎教育の質改善プロジェクト」を実施し、教員養成大学の指導実践能力強化を実施してきました。また、附属する小中学校と連携した授業研究活動を実施し、附属校での授業実践強化も実施しています。これら活動を通して、指導教官および附属校の教員が、授業を実践する力を強化することで、教員養成課程を通じた教育の質向上を目指しています。更に、現場の教員や他教員養成校の教官が、PTEC、BTECから学べる環境を構築し、カンボジア全土の教育改善にも取り組んでいます。
このように、PTECとBTECの附属小学校・附属中学校では、研究開発の要素を含む先端的な授業実践を行う事が期待され、また現在のカンボジアにおける教育政策ではICTを用いた教育の実践が掲げられています。しかしながら、PTEC、BTECの附属校には、これまでパソコン教室が整備されていませんでした。
JICAは、プロジェクトの予算を活用し、PTEC、BTEC附属「中」学校のパソコン教室を整備することとしていたものの、両校の附属「小」学校についてはプロジェクトの予算で整備ができずにいました。このような状況にあった中で、キノルド杉本惠昭記念財団からご寄附のお申し出があり、今回のパソコン寄贈につながりました。
BTEC附属小学校でのPCを使った授業の様子
PTEC附属小学校での授業の様子
後日、両小学校から、生徒たちが実際にパソコンを使って授業を受けている写真が送られてきました。今回のパソコンの寄贈により、先生方が指導方法を学びながら、生徒たちもパソコンを使った授業を受けられるようになりました。PTECとBTECの両校で、実践能力を身につけた先生たちは、教員養成校を卒業後、カンボジア全土で子供たちに教育を行い、カンボジア全体の教育の底上げに貢献していくことが期待されます。
◆関連リンク
ODA見える化サイト「教員養成大学強化を通じた基礎教育の質改善プロジェクト」