2026年夏 JICA海外協力隊帰国報告会を開催しました
2026.07.29
佐藤さんの報告
最初の報告者は2023年度3次隊、南米のエクアドルに学芸員の職種で派遣された佐藤剛さん。
佐藤さんの配属先は、エクアドルの国立オハス・ハボンシージョ丘陵考古学博物館。東京ドーム750個分もある保護区から出土した遺跡を展示する博物館では、発掘作業に携わっていました。また展示方法、展示品の記録方法、大学などの研究施設へ送るためのサンプル採取の方法などを同僚たちに指導されていました。
任期中には配属先の博物館で日本の古墳文化と、任地のマンテーニャ文化を比較展示する展示会を開催するなど、精力的に活動をされていたのが印象的でした。
その他にも、JICA北海道のHPに載せる隊員レポートも寄稿してくださるなど、任期中から活動の様子を報告してくださっていました。
三浦さんの報告
2番目の報告は、2024年度1次隊、南アフリカ共和国の北側に位置するボツワナに環境教育の職種で派遣された三浦舞子さん。
現地の言葉、ツワナ語と英語を交えた自己紹介で始まった三浦さんの発表はなかなか知ることのできないボツワナの魅力たっぷり。これまで一度も紛争を経験したことがない平和な国、ということに誇りを持っているボツワナの国民性はとてもフレンドリー。なんと、アフリカ南部で像の頭数世界一なんだそうです。
三浦さんの配属先はレンツウェレタウ村役場の公衆衛生課。廃棄物処理について、市民への啓発を行うことがメインでした。活動では足しげく現地の学校に通い、授業を行ったり、啓発資料を作ったり、ワークショップを行ったり、対象に合った方法を模索しながら奮闘している様子が伝わってきました。
三浦さんもJICA北海道のHPに載せる隊員ワールドスナップに写真を提供してくださるなど、任期中から活動の様子を報告してくださっていました。
髙田さんの報告
3番目の報告は、2024年度1次隊、カリブ海に面した中米のベリーズに障害児・者支援の職種で派遣された髙田亜也加さん。髙田さんはスリランカにも同じ職種で派遣された経験があります。1度目の派遣の時に感じた「もっとこうすればよかった!」を実現するために、2度目の協力隊に応募し中米のベリーズに派遣されました。
配属先のルイジアナ ガバメント小学校では、リソースルームの運営に携わりました。日本の特別支援教育のしくみとは異なる環境の中で、どうしたら現場の先生が活用しやすい支援計画になるのか、どんな工夫をしたらこれからも長く続けられるのかについて、現場に寄り添った活動をされていました。
同僚とできるだけたくさんの時間を過ごしたり、地域のお祭りに参加して踊ったり、配属先の活動だけでなく、任地の多くの人々とのつながりを大事に活動されていたのが印象的でした。
※リソースルームとは、障害のある児童が通常の学校生活に参加しながら必要な専門支援を受けるための拠点。
山元さんの報告
最後の報告は2023年度7次隊、南米のペルーに青少年活動の職種で派遣された山元隆子さん。山元さんはもともと2019年度2次隊として同じペルーに派遣されていましたが、派遣中に新型コロナウイルスのパンデミックが発生し、派遣後わずか4か月で帰国。戻るチャンスがあるなら、元の配属先にという思いが実り、2023年に再派遣となりました。
山元さんの配属先は、ペルー中部の山岳地域にあるワラスにある家族総合支援センターで、貧困家庭の子どもたちや家族を支援する通所施設です。専門スタッフだけでなく、非専門家のスタッフも多い配属先で、子どもたちが抱える困難な背景をどのように理解してもらうか試行錯誤の毎日だったそうです。
会場の皆さま、オンラインで参加された皆さまから様々な質問をいただき、発表者との対話を通して各国への理解、JICA海外協力隊の活動に関する理解をお一人お一人が深めている様子でした。
「4カ国とも行ってみたくなった!」「上手くいかない状況で工夫をしている様子がよくわかった」など、温かいコメントをいただきました。
発表していただいた4名の隊員の皆さん、2年間の活動お疲れ様でした。そして、素敵なご発表ありがとうございました。
■関連リンク
・JICA海外協力隊
・佐藤剛さん 隊員レポート
・三浦舞子さん 隊員ワールドスナップ