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2026年度JICA北海道教師海外研修コスタリカ現地研修が終了しました!

2026.09.11

JICAでは教員の皆様を対象に、開発途上国にて国際協力の現場に触れていただき、その経験を基に児童生徒たちへの授業づくりを行う「教師海外研修」を実施しています。

今年の現地研修の訪問先は「コスタリカ」。中米に位置するコスタリカは、豊かな自然環境と高い環境保全意識で知られ、「環境立国」として世界的に注目されています。今回の教師海外研修では、そうしたコスタリカの教育現場や地域での取組、JICAが支援するプロジェクトなどを訪問し、多くの学びと気づきを得ることができました。

コスタリカ滞在中は、JICA北海道(札幌/帯広)のFacebookやInstagramで研修の様子を随時お届けしていました。今回は、その時の投稿をまとめてご紹介します。

7/25【教師海外研修、コスタリカでの現地研修スタート!】

市立札幌清田高等学校 畑 昌吾先生

第1日目。本日は移動日です。
13:45道内各地より羽田空港国際線ターミナルに全員が集結し、揃いのポロシャツが配布され、いよいよ出発となりました。
経由地ダラス行きの飛行機へ16:25に全員搭乗しましたが、積荷に何らかのトラブルが起き、予定より2時間ほど遅れて18:30に出発しました。
およそ2時間の待機、12時間のフライトで個人的にはヘトヘトでした。
ダラスでは予定よりもかなりトランジットの時間が短くなり、明日からの研修の話は深めることが出来なく、残念でした。
現地時刻19:30、最終目的地であるコスタリカ・サンホセ空港へ出発し、23:30到着。飛行機に乗っている時間が合計約20時間の長旅で、明日からの研修に備え、しっかり休みを取ろうと思います。
明日より、参加者の先生方と意見を交わしながら、コスタリカの研修に臨んでいきたいです。

7/26【コスタリカ現地研修2日目:JICAコスタリカ支所によるブリーフィング】

市立札幌豊明高等支援学校 増山 珠希先生

研修第2日目はJICAコスタリカ支所を訪問し、現地での本格的な研修がスタートしました。
まずは研修全体の詳細なスケジュールを確認し、治安面や健康管理について大切なポイントをひとつひとつ丁寧に確認しました。
続くブリーフィングではJICAの事業概要や現地の教育・環境のリアルなお話を伺い、質疑応答の時間も含めてコスタリカへの理解が深まる貴重な機会となりました。
お昼は支所が入るビルの、多国籍な店が軒を連ねるフードコートへ。想像以上に涼しく気持ちのいい空気が舞い込む空間で、それぞれ好きな料理を選んでほっと一息つくランチタイムとなりました。
温かくサポートしてくださった支所の皆さま、ありがとうございました!
明日は日本大使館と教育省への表敬訪問を行います。ここからいよいよ始まる学校訪問やフィールドワークに胸を躍らせつつ、教育者としての視野をさらに広げてまいります!

7/27【コスタリカ現地研修3日目:コスタリカ教育省→日本大使館→ナショナル大学】

北海道釧路北陽高等学校 工藤 よしの先生

研修3日目は、コスタリカへの理解を深めるだけでなく、日本とのつながりや人と人との温かな交流を実感する、心に残る1日となりました。
朝は教育省を表敬訪問し、教育制度や職業教育、インクルーシブ教育、先住民教育、「平和と共生のための教育」などについて説明を受けました。企業と連携して職業技術教育を更新し、高い就業率を支える取組も学びました。また、小学校勤務の参加者2人が、日本から持参した算数セットの指導方法について、教育省の方々に説明し、寄贈しました。
続いて日本大使館を訪問し、石橋洋信大使からコスタリカと日本の関係、現状や課題、将来展望についてお話を伺いました。北海道の子どもたちに世界への関心を広げてもらうという私たちの役割を改めて感じる機会となりました。
午後はナショナル大学を訪れ、日本語を学ぶ学生18名と交流しました。ここは、JICA海外協力隊の松村隊員(日本語教育)の活動先です。日本語を勉強している学生さんの案内でキャンパスを見学し、昼食を共にした後、コスタリカの学校や観光などについて発表していただきました。私たちも北海道クイズやかるたを紹介し、互いの心がつながる貴重な時間を過ごしました。
研修を支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます。

7/28【コスタリカ現地研修4日目:首都サンホセからトルトゥゲーロへ!】

北海道標茶高等学校 本間 伸太朗先生

いよいよコスタリカの大自然トルトゥゲーロへ!!
バスに揺られていると早速ナマケモノがお出迎え!ボートに乗り換えてジャングルの中を進むとワニが川に潜んでいました!(見つけられますか...?)
船に乗って向かったトルトゥゲーロの丘ではイチゴヤドクガエルやハチドリなどの貴重な生き物たちに出会いました。
午後はJICAが2013年~2018年まで行っていた「生物多様性保全推進プロジェクト」の現場であったトルトゥゲーロの国立公園事務所で地元の高校生からお話を伺いました。プロジェクトが終わった今でも、地域の生物多様性保全を担う次世代人材として、レンジャーと一緒に生物調査に取り組み、地元の文化を継承しようとする高校生の姿に深い感銘を受けました。
 夜はウミガメ観察。光があると産卵に悪影響があるため写真は撮れませんでしたが、一生懸命卵を産もうといきむ母亀の愛情と生命の神秘に感動しました。
 自然と暮らしの豊かさを両立するトルトゥゲーロの人々の暮らしは、身近に自然のある我々北海道民にとって大きな学びになりました。

7/29【コスタリカ現地研修5日目:ハプニング発生!トルトゥゲーロ→バラ・デル・コロラド高校→ラ・ルイサ農園→首都サンホセへ】

北海道室蘭東翔高等学校 後藤田 知恵先生

昨夜から早朝にかけて降った土砂降りが上がり爽やかな快晴。朝、トルトゥゲーロを出港してバラ・デル・コロラド高校へ!
今回の研修団は高校教諭が多く、僻地校の多い北海道の教員にとっては大変興味深い研修先でもあり、高校生に会えるのを楽しみに出発しました。
しかし、移動には想定外のトラブルがつきもの。昨夜の大雨で水位が上がり、30分ほど水路を移動すると浮草が行手を阻むようになりました。モーターに絡まる浮草と格闘しながら進むこと数十分、遂にモーターが故障。偶然通りかかった警察に助けを呼んでもらう依頼をするものの、訪問先に連絡することもできず、我々はここを脱出することができるのか?徐々に不安が増す頃、工具を持った舟が到着。立ち往生すること3時間、再出発のときは安堵と、とてつもない行程の遅れに焦りがありました。

やっと到着した高校では、高校生によるプレゼン、私たち訪問団の七夕行事の紹介で交流し、給食もご馳走になりました。プレゼントも用意して待っていてくれた温かさに嬉しい一方、熱帯地域にも関わらず小さな扇風機がひとつしかついていない教室環境など、課題も垣間見えた気がする視察となりました。

高校を予定よりも短い滞在時間で出発したものの、水路で費やした遅れは取り戻せず、ラ・ルイサ農園も3時間近く遅れて到着。そんな大遅刻の私たちをマリア・ルイサさんは温かく出迎えてくれました。昔の地域の様子、JICAが地域コミュニティと環境省の相互理解を手助けしてくれた頃のこと、そして今、ルイサさん自身がこの農園をどのように考えているのか、大変熱心に教えてくださいました。栽培している作物のひとつであるカカオは炒って皮を剥く過程も実演して見せてくださりました。カカオ100%は初味でした。

帰りのバスでは中間発表に向けた振り返りを行いました。研修団一同、実践授業に向けたアイデアが少しずつ具体的になっていく一方、新たな模索もはじまりました。あちこち視察して回れるのもあと2日。明日以降も充実した研修になるよう、仮説と問いを大切に過ごしたいと思います。

[研修後小話]
昨日は小熊先生のお誕生日、ホテルに戻ってから、1日遅れのお祝いを皆でしました。なんと15人でやっと食べ切れる量の巨大ケーキ!驚きました(できることなら持ち帰ってその大きさを生徒に見せたい!)。
もちろん美味しく(頑張って?) いただきました。

7/30【コスタリカ現地研修6日目:サンホセ市→グレシア市 小学校・特別支援学校にてJICA海外協力隊に出会う】

北海道札幌南陵高等学校 吉田 圭祐先生

今日は宿泊先のある首都サンホセを離れ、グレシア市を中心に研修を行いました。
まずは現在、JICA海外協力隊として環境教育の任務にあたっている東中陽美さんの任地であるエウロヒア・ルイス小学校を訪問し、生徒たちとけん玉や折り紙などの日本文化で交流を行いました。
その後は、グレシア市役所を訪問し、市長からお話をいただきました。市長からは「国の宝は教師たちです。あなたたちのように人を育てる人々に会えて、光栄です。JICAの様々なサポートにも感謝しているし、これからも日本と共に頑張っていきたいです。」と改めてこの研修の意義を感じさせられる言葉をいただきました。
昼食後には現在、作業療法士として任務にあたっているJICA海外協力隊の大津菜緒さんの任務地であるグレシア特別支援学校を伺いました。
生徒の活動の様子を見学させていただいた後に大津隊員からの活動内容の報告、今回の参加者からの日本の特別支援教育についてのプレゼンが行われました。
国は違えど、一人一人の子どもたちのために、積極的な意見交換が行われました。
今日は様々な訪問場所で胸に響く言葉や、教育について再考させられる体験が沢山ありました。
明日はポアス火山を訪問予定です。
研修も終盤に差し掛かっています。残りの研修も充実したものとしていきます。

7/31【コスタリカ現地研修7日目:北海道の有珠山と繋がりのあるポアス火山を訪問】

苫小牧工業高等専門学校 アルテアガ フェルナンド先生

コスタリカを代表する自然遺産の一つであるポアス火山を訪問しました。このポアス火山では、「コスタリカ共和国観光地であるポアス火山周辺における住民主体の“火山マイスター”(火山減災リーダー)の育成」というJICA草の根技術協力事業が行われています。現地では国立公園の職員の方から、火山の成り立ちや特徴だけでなく、「火山マイスター」の育成・普及活動についてご説明いただきました。地域住民や観光客に火山の魅力や防災・環境保全の重要性を伝える取り組みは、自然保護と観光を両立させるコスタリカならではの実践例であり、多くの学びを得ることができました。

午後は、本研修の締めくくりとしてJICAコスタリカ支所において成果報告会を開催しました。参加者一人ひとりが研修を通して得た学びや気づきを共有するとともに、日本の教育や地域づくりとの共通点・相違点、そして今後の教育実践にどのように生かしていくかについて発表しました。現地での学校訪問や行政機関への表敬訪問、農園や火山でのフィールドワークなど、多様な経験を振り返りながら研修全体を総括し、それぞれが今後の実践への決意を新たにする充実した成果報告会となりました。

8/1【コスタリカ現地研修8日目:帰路につく前に出会えた、幻の鳥ケツァール】

札幌市立平岸小学校 加藤 みちら先生

本日のメイン!「幻の鳥」とも呼ばれるケツァール観察のため、生息地に行きました。少々雨が降り、ぬかるんだ森の中を1列になってみんなで歩き、現地ガイドさんがケツァールを呼ぶための口笛(鳥の鳴き真似)を邪魔しないように集中しました��ガイドさんのサポートのおかげで、ケツァールは見事にミニアボカドの木々の中に現れ、私たちにその姿を見せてくれました。珍しく、そして美しいケツァールを見て、環境保全の大切さを再確認しました。
その後はサンホセ散策中、ディキスの石球を見ました。ディキスの石球とは、コスタリカの南部の先住民が作っていた、ほぼ完全な巨大球形です。いまも何のために作られたか、どのように使われたのかは、正確に解明されていません。(諸説あり)
また、この日はロス・アンヘレス大聖堂への巡礼の日でもあり、道はたくさんの巡礼者で溢れていました。私たちもしっかりその影響を受け、渋滞を味わいました。
まだまだコスタリカにいたい!名残惜しい思いを抱えて最終日は終わったはずでした………

8/2【コスタリカ現地研修9日目:機材トラブルで長時間空港ステイ&帰宅日が1日延びることに…】

旭川市立六合中学校 小熊 優美子先生

コスタリカでの全ての行程を終え、トランジットのためアメリカダラス空港へ。深夜便の機内は睡眠を求める乗客で真っ暗、約5時間のフライトでした。ダラスでの入国審査は、職員の方に日本語で声をかけられるような温かい雰囲気で通過。うっすら朝日がのぼる中でも24℃と蒸し暑いダラスでした。
この空港滞在で、私たち参加者は2グループに分かれ、開発教育アドバイザーの東峰先生・水谷先生に、帰国後に作成するコスタリカを題材とした授業の概要を個別に説明、相談の場が設定されました。参加者はパソコンやノートを手に、緊張しながら準備に励みました。東峰先生・水谷先生は、私たちの授業を受ける児童や生徒がどのように学びを深められるか、たくさん助言をくださいました。お疲れの中、私たち参加者にたくさんの時間をいただき感謝です。
 飛行機の遅れに伴い、ダラス空港での待ち時間は約14時間。(羽田に着くのが夜10時のため、北海道着が1日延びる!)アドバイザーへの相談後もダラス空港で過ごしましたが、物価高のアメリカで円安の日本人には、すべてが高級品でした!何とかやり過ごした長時間の空港ステイの後、13時間のフライトを経て、帰国の途へ。

8/3【コスタリカ現地研修10日目:福田団長による締めの言葉】

苫小牧市立ウトナイ小学校 福田 想大先生

コスタリカ現地研修が終了しました。団長として締めをお願いされたものの、10日間毎日が濃い日々で伝えたいことがありすぎて、さて何を書こうかと帰りの空港で頭を悩ませています。
今回の研修では、たくさんの人の温かさに触れ、素敵な言葉と出会うことができました。もちろん、JICAさんの取り組みの意義や素晴らしさも感じました。人と人が通じ合うのに、言語はいらない。大人になって年齢、国籍関係なく仲間ができた喜びを噛み締めています。その思いは15人の研修メンバーに対しても同じです。己の心の持ち方一つで誰とでも繋がれるんだと実感しました。縁、愛、友情…etc.。ありきたりな言葉の持つ力や大切さを改めて認識できた10日間でした。
研修中は、毎日どの先生方も感動しっぱなしだったように思います。ただ、我々は教師。感動を感動で終わらせずそれを子ども達にどう還元していくか。たくさんのことをコスタリカでもらった分、次は私たちが伝える番。ここからが腕の見せ所です。今回の研修で得た学びは、国際理解教育だけでなく様々な形で還元していけたらいいなと思います。まずは9月の事後研修。これから気を引き締めてまた頑張っていきます。
さて、本文を書き終えたところで締めの一言はどうしようかとまた悩む。そうだ、コスタリカには最高にピッタリな言葉があったではないか。さらばコスタリカ!また会おうアミーゴ!
Pura Vida!!

濃密なコスタリカ研修が終了しました。
これから参加者の先生方は、コスタリカでの学びを生かした授業づくりに取り組みます。「海外研修で学んだことを、どのように授業に取り入れるか」。毎年、多くの先生方がこの課題と向き合いながら、試行錯誤を重ねています。
海外研修は終わりましたが、本当の学びはここからがスタートです。

今後は、作成した授業や実践した時の様子を「国際理解教育セミナー【共有編】」として皆様にお届けします。誰でもご参加いただけますので、是非お気軽にご参加ください。日時は2026年12月12日(土)で場所はJICA札幌センター、オンライン配信も予定しています。詳細はHPに掲載しますので、お待ちください。

◆関連リンク
2026年度JICA北海道教師海外研修、事前研修を行いました!
教師海外研修







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