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NGOによる「危機管理・安全管理研修」最終報告会実施

2021.06.03

「NGO・市民社会組織のための危機管理・安全管理研修プログラム」の最終報告会が4月23日に開催されました。

セキュリティは活動を可能にする

NGO安全管理イニシアティブ(JaNISS)は、JICA主催の下、2019年1月から2021年2月にかけて計8回実施した安全管理者向け/現地派遣者向けの危機管理・安全管理研修の総括として、最終報告会を行いました。報告会には70名ほどが参加し、研修後に課題の改善に取組んだ事例が共有され、お互いからさらに深く学び合う機会となりました。

参加者の一人は「『草の根レベルで活動するNGO等の団体にとって、支援対象となる人々は、危険な地域・場所にいることが多く、活動にはリスクがつきもの』ではあるものの、危険だから行かないのではない。『正しく恐れ、正しくリスクを理解する』ことで安全に活動が継続できることを学び、団体内、団体間で共通認識を持つことができた」と研修の成果を発表されました。

研修を通して見えてきた課題の解決策を検討

全員が同じ脅威に直面したコロナ禍

研修での学びを活かして、安全管理マニュアルの作成に着手

本研修の企画・運営を担当したJaNISSからは、「新型コロナウイルスを含む感染症対策のための安全管理体制の整備に取り組む必要性が高まり、多くの団体において安全管理そのものに対する重要性の理解が促進されたことが成果として挙げられました。具体的には安全管理体制をその都度検討するのではなく明文化し、これまで以上に優先度を上げて安全管理体制の整備に取り組んでいる団体が多数に上っている状況が、成果報告会を通して示されました。
研修を終えるにあたっては、参加者より、「今後は他の危機対策の整備もさらに進めていきたい」と抱負が語られました。加えて、JaNISSからは、「本研修を通じて、各参加団体の危機管理・安全管理対策が強化されるとともに、日本のNGOコミュニティの危機管理・安全管理対策の底上げにもつなげることが出来た。今後も取り組みを継続していきたい。」との力強い言葉が伝えられ、報告会が締めくくられました。

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