\栄養(8/4)の日まであと3日/
2023.08.01
“子どもの未来を守る世界の食と栄養”
~世界の子ども達をもっと元気に、もっと笑顔に!~
世界各地で行われている工夫を凝らした栄養改善プロジェクトとは…?
8月4日の「栄養の日」は、日本栄養士会が制定する、
たのしく食べて未来のワタシの笑顔をつくる、そのきっかけの日です
爽やかな茶畑が広がるケニア西部ケリチョー郡。その農村地帯にある公立幼稚園を舞台に、今、ユニークな栄養改善の取り組みが行われています。
対象地域では、国内平均と比べて5歳未満の急性栄養失調や低体重の割合が多く、幼児の栄養状態の改善が大きな課題となっています。加えて、通常ケニアの幼稚園は4歳・5歳児が対象ですが、就園前の2歳・3歳児は、子どもの成長に大切な時期であるにも関わらず、成長のモニタリングや公的な保健サービスの利用から遠ざかり、取り残されている状況です。
そのような背景から、特定非営利活動法人HANDSは、“地域に開かれた幼稚園”という新しい発想のもと、幼稚園に2歳・3歳児とその保護者が参加できる親子教室「プレイサークル」を開設し、毎月幼児の体重測定や保護者への栄養・衛生に関する指導に取り組んでいます。さらに、幼稚園で“学校モデル菜園”を導入し、収穫したサツマイモや果物を学校給食として提供し始めました。この菜園活動は幼稚園から地域へと普及し、モデル家庭菜園を実践する家庭も増えています。野菜も子供たちも、元気にスクスク育ちますように!
アサンテサーナ!!(スワヒリ語で「ありがとう」)
給食を食べる前に、整列して手を洗う子どもたち
給食のサツマイモを食べる子どもたちの笑顔♪
学校菜園に取り組む運営委員、地域保健ボランティアと父母たち
経済発展が目まぐるしいカンボジア。都市部では大型ビルが立ち並ぶ一方、農村部では昔ながらの農業中心の生活とのどかな景色が広がります。そんなカンボジアは、世界の中で子どもの栄養不良や低体重児の割合が未だ高いのが現状。背景には、月齢に応じた適切な食事が与えられていない、離乳食の概念が定着していない、母親の栄養状態などがあります。
カンボジアのこのような状況を改善するため、特定非営利活動法人 シェア=国際保健協力市民の会は、子どもの低栄養が最も深刻な地域において、自治体と連携しながら栄養改善プロジェクトを行っています。同団体は、農村地域で入手可能な食材を利用した「取り分け離乳食(Just One Time Cooking:JOTC)」を開発、子どもの栄養改善に結びつけてきました。子どもの成長にとって、「最初の1000日(※)」の十分な栄養摂取は欠かせません。コミュニティでの乳幼児健診や離乳食教室を通して、適切な栄養知識の理解と栄養行動に繋げていきます。
子どもの健やかな成長のために。オークン!(クメール語で「ありがとう」)
(※)胎児期から2歳の誕生日を迎えるまでの期間
乳幼児健診で、身長・体重を測り、子ども達の健康状態をチェック!
離乳食教室を行う女性こども委員会と参加者のお母さんたち
コミュニティで保健教育の様子
子ども達と家族の健康と笑顔のために、正しい栄養知識を伝えます
バングラデシュ西南部にあるジェソール県シャシャ郡は、インド国境に近く、米、ジュート(麻の一種)、野菜などを栽培する農村地帯です。地域住民の多くが農業従事者で、零細農家・日雇い農業労働者など貧困家庭が大半を占めており、経済的に厳しい環境にあります。
子供たちの食生活は1日2~3回食事を食べているものの、身近にとれる魚や野菜で賄われており、たんぱく質などの栄養不足により、貧血や成長不良の子供たちが沢山います。
特定非営利活動法人 日本・バングラデシュ文化交流会は、郡教育事務所と連携し、住民参画の“持続可能な学校給食”を実施・管理する仕組みを整え、子供達の「栄養改善」、「教育環境向上」、「地域の健康意識向上」を目指しています。
ところで、みなさんは“ケチュリ”をご存知ですか?バングラデシュで人気のある料理のひとつで、お米と一緒に豆や野菜をターメリックパウダー等のスパイスと一緒に炊き込むご飯です。本事業では地元産の大豆を使ったケチュリの導入を試験的に始めました。児童が1日に必要な栄養素の1/3を目指して1食分の材料を決めています。子供たちにどのメニューが一番好きか尋ねた所、みんな“ケチュリ!”と笑顔で答えてくれました。
ドンノバード!(ベンガル語で「ありがとう」)
手洗いのトレーニングも実施!
給食の様子。みんなが大好きな“ケチュリ”
母親グループを作るためのミーティングの様子
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