茨城視察 ~自然の魅力を活かした観光に触れる~

2023.09.15

9月3日より開始した課題別研修「観光マーケティング・プロモーション −ニューノーマルに向けて-」では、日本各地の観光地を視察します。その第一弾として今回、茨城県の観光地を訪れ、陶芸の絵付けやアロマミスト作り等を体験しました。

新たな発見がたくさん!

課題別研修「観光マーケティング・プロモーション‐ニューノーマルに向けて」に参加している13名の研修員が、9月6日に茨城県に訪れました。今回の視察の目的は、自然の魅力を活かした観光に学ぶこと。13名はまず二手に分かれ、「笠間工芸の丘」と「いばらきフラワーパーク」へ。
「笠間工芸の丘」では、社長から運営において大切な点などを伺った後、施設を案内していただき、工房の裏側まで見させていただきました。伝統工芸を生かしつつ、SDGsや女性の社会参画にも働きかけ、地域貢献を目指すこちらの企業。研修員たちは、運営面や施設面で随所に散りばめられた工夫に感銘を受けていました。
「いばらきフラワーパーク」では、マーケティングマネージャーの方の案内を受け、アロマミスト作り体験やパーク内の散策を行いました。『感じる いばらきフラワーパーク』という施設のコンセプト通り、パークの魅力を肌で感じ、「ずっとここにいたい」という声が上がるほど好評でした。
その後「道の駅かさま」にて合流し、昼食をとりました。地域の特産物を生かした販売所やフードコートからも、新たな知見を得たようでした。

「笠間工芸の丘」にて。陶芸に興味津々。

「いばらきフラワーパーク」でアロマミスト作り。

実際に体験してみて

午後の訪問先は、笠間焼の「大津晃窯」とグランピング施設「ETOWA KASAMA(エトワ笠間)」でした。
「大津晃窯」では絵付け体験を行いました。笠間焼は、茨城県笠間地域で採れた粘土を使い作られる、関東で最も歴史を持つ焼き物になります。研修員は、思い思いに色を付け、自分の名前をカタカナで書いたり、日本の風景を描いたりしていました。伝統工芸を活かした観光を体験し学びつつ、良い思い出作りができました。焼き上がったものは後日送っていただけるとのことで、手元に届くのが今から楽しみですね。
笠間市とコスモスイニシアの公民連携で開業した「ETOWA KASAMA」は、笠間市の公共宿泊施設を、『空に近い森のアウトドアリゾート』としてリノベーションしたグランピング施設。スタッフの方の案内のもと、お洒落な施設を見て回りました。その雰囲気もさることながら、エリア毎にターゲットを絞った運営戦略などからも学ぶことが多くあったようです。生憎の小雨の中での見学となりましたが、この視察の目的通り、自然を活かした観光を味わうことができました。

「大津晃窯」にて初めての絵付け体験。

「ETOWA KASAMA」でも活発に質問。

初めての視察を終えて

盛り沢山な1日でしたが、全訪問先で活発に質問や意見交換をし、熱心に見学を行う姿が印象的でした。帰りのバスでは1人ひとり感想を話す時間が設けられ、「自然や伝統を活かしつつ付加価値を作ることや、ホスピタリティの重要さが分かった」「目にしたものは信じられないくらい素晴らしかった。自国の観光にも組み込んで新しい何かを作り出したい」など、この視察を通して鼓舞された様子が窺えました。
自国でのオンライン研修を経てようやく実現した来日。本研修は今月末まで続きます。実際に現場を目にするからこそ得られる学びを、今後の研修、そして自国の観光促進に繋げていってくれることでしょう!

最後に「ETOWA KASAMA」にてみんなで!


(JICA東京インターン 金井 綾花)

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