ザンビア研修員アンドリューさんが、伊香保温泉松本楼の視察から学んだこと

2023.09.20

9月3日より開始した課題別研修「観光マーケティング・プロモーション −ニューノーマルに向けて-」では、開発途上国12か国13名の観光行政官が日本各地の観光地を視察しています。BCP(事業継続計画)の講義を伊香保温泉松本楼の女将である松本由起さんより受けました。

伊香保温泉松本楼、コロナ禍での挑戦

課題別研修「観光マーケティング・プロモーション‐ニューノーマルに向けて」の研修員13名が、9月14日に伊香保温泉松本楼を訪れました。視察および講義の目的は、コロナ禍における企業のBCP「事業継続計画」についてです。コロナ禍では世界中の観光セクターが苦しみました。そんな中でも伊香保温泉松本楼は、従業員の雇用を守り、従業員から提案があった研修を次から次へと実施しました。その中にはラッピングや手話の研修なども実施したそうです。また、10年計画で取り組む予定だった改修事業もピンチをチャンスに変え3年で実現したのです。宴会場をキッズルームに変え、ペットを飼っている従業員に任せてペットと宿泊できる部屋も新たに作りました。女将の果敢な挑戦は研修員たちに深い学びと感動を与えました。

「伊香保温泉松本楼」での集合写真

ザンビア研修員アンドリューさんが学んだこと

ザンビアからの研修員アンドリュー・カテテさんはこの日グループのリーダーを務め、グループを代表して松本さんにご挨拶をしました。多くの研修員が女将のお話に感動していましたが、特にアンドリューさんが自身のFacebookに寄稿していた記事を、本人の許可を取り翻訳を以下に掲載します。

「今日、私はザンビア政府観光局とJICAチームを代表してギフトバッグを伊香保温泉松本楼の松本由起さんに贈呈した。松本楼の取り組みから学び、大いに刺激を受けた。コロナ禍で世界中の多くのホテルが従業員を解雇したとき、由起さんは夫と経営陣の助けを借りて従業員の雇用を確保し、給料を保証し、宿泊施設の閉鎖をスタッフのトレーニングの場とし、ホテルとレストランの発展のためのアイデアを生み出す場とし、同時に持続可能な開発目標(SDGs)を運営に取り入れた。彼らは、困難な時期に成功するために必要な回復力と決意を示してくれた。人生には、危機が訪れたときに、くじける人と立ち上がる人の2種類がいる。重要なのは、危機に伴う苦難ではなく、危機を乗り越え、危機から立ち上がる姿勢である。よく目を開けば、危機はチャンスとともにやってくる。"ドアが閉まっても、別のドアが開く!"ということわざを思い出してほしい。危機はチャンスの母である。"逆境を受け入れよ。その中にこそ、革新と進歩の種があるからだ" アルバート・アインシュタイン」

アンドリューさんが松本楼女将の松本由起さんにご挨拶する様子


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