~緒方貞子さんから何を学び、どう生きるか~連続出張講座 Part1~

2023.10.04

世界に影響を与えた緒方貞子元JICA理事長の生き方から国際協力を学ぶ連続出張講座がスタート!

JICA初代理事長・緒方貞子氏からの学びを

JICA東京と埼玉県立総合教育センター(以下、総セ)は、「埼玉モデル」として、20年にわたる緊密な協働関係を築いており、毎年定例会を実施しています。昨年度の定例会では、市ヶ谷の緒方貞子メモリアルギャラリーを見学。その際に、緒方元理事長の言葉に感銘を受けた当時の総セ所長から、この「想い」を県内の教育関係者や子ども達に伝えたいと協力依頼がありました。
それを受け、JICA東京では、緒方元理事長の「ことば」をパネル化。今年度、埼玉県内4つの女子高に巡回展示することに。
さらに、パネル展示だけではもったいない!緒方元理事長がいたJICA職員の国際協力に対する想いも一緒に伝えてもらいたい!!-という要望を総セよりいただき、この度、埼玉県立熊谷女子高等学校での出張出前講座が実現しました。

パネル展示の様子

「あなたなら何をしますか?」

第一回目となる出張講座の講師は、JICA 緒方貞子平和開発研究所 折田上席研究員。
日本・JICAが何故国際協力を行うのか?日本と世界のつながり、世界が抱えている課題、「世界」は広いが、どれも日本ひいては自分自身にも繋がり、関わっていることに気づかされる内容でした。
そして世界の課題に対して、緒方元理事長はどのように考え、行動していったのか?緒方元理事長の言葉を伝えながらも、その「言葉」が意味することは何なのか?
熊谷女子高校1年生、約320名の生徒が、真剣な眼差しで興味深く聞き入っていました。

体育館で実施されました!

『見てしまったからには、何もしないわけにはいかないでしょう?』

今回の講座を通して、生徒たちに印象に残った緒方元理事長の「ことば」を聞きました。
 『見てしまったからには、何もしないわけにはいかないでしょう?』
 『国境を越えたら支援する、国境を越えないなら支援しない、ということでは目の前のクルド問題は解決できません』等・・・
緒方元理事長の取組みや「ことば」を聞き、生徒が自分なりに「何ができるか」を考えながら答えている姿が印象的でした。

今後のより良い世界のために

世界には様々な課題があり、日本では考えられないような貧困や難民、紛争や教育格差などがありますが、実は、日本に全く関係のない課題はありません。
昨今の国際情勢を踏まえ、いま改めて「平和」について捉えなおす時期になっています。世界はつながっているからこそ、世界が抱えている課題を知り行動することができる力が求められています。
佐藤校長先生からは「今回の講座がきっかけになり、内向きにならず、海外にも目を向けてくれれば」と、また松下教頭先生からは「今回の講演会で、生徒にとっても新たな視野が広がったと感じる」との感想をいただきました。

 第2回目の出張講座先は、川越女子高校です!
このような講座が、持続可能な社会を作っていくために、主体的に行動できる力や多様な人々と協働する力とともに、自ら未来を切り拓くことのできる力の育成に貢献できれば、と考えています。

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