【JICA海外協力隊セミナー】「かっこよくはないけれど」・・等身大の協力隊の姿が見えてきました。

2023.11.13

町の人々からの呼び名が「外国人」→「ジャパニーズ」→「ケンジ」と変化・・。
JICA海外協力隊の現実と醍醐味とは!?

初めての海外で、JICA海外協力隊としてエチオピアへ飛び出した町田憲治(まちだ けんじ)さん。お話から等身大のJICA海外協力隊の姿が見えてきました。

新潟県立大学国際地域学部にて「JICA海外協力隊セミナー」を、2023年11月7日(火)に開催しました。
大学卒業後、社会人経験もなく、海外へ行ったこともなく、真っ白な状態でJICA海外協力隊としてエチオピアにおいてボランティア活動に挑戦した町田さん(新潟県出身、コミュニティ開発)に、ボランティアに参加するまで、任国のエチオピアで自分なりの活動に至るまでの試行錯誤、そして現在取り組んでいる「地域おこし協力隊」についてお話いただきました。

現地の職場の仲間は他の仕事で忙しい、動き回るための交通手段がない・・・、飛び込んだエチオピアでの理想と現実・・・、自分にできることに悩みながらも、職場に顔を出し、現地の同僚と関係を築き、そこから少しずつ情報を得て、様々な関係者とつながっていった結果、「かっこよくはないけど」学校での手洗い活動を中心とする衛生啓発活動の普及という自分なりの取組みにたどりついたという町田さんのお話。自分も挑戦してみたい!できるかも!と参加した学生さんに感じさせる、等身大のボランティア体験談でした。
一方、活動していた町の人々からの呼び名が、「外国人」→「ジャパニーズ」→「ケンジ」と変化していき、「自分も受け入れられて来たんだな~」と嬉しかったという町田さんのエピソードは、講演では語りつくせない、町田さんの現地での日々の努力を感じさせるものでした。

現在は、地域おこし協力隊として奮闘している町田さん

参加した学生さんからは、「専攻が文化人類学だったのに、水関係の普及の仕事に決定したのはどうしてですか?」、「やる気がなさそうな同僚の方と、あえて一緒に活動をしようとしたのはなぜですか?」、「危険を感じたり、安全管理できをつけたことは?」、「アグレッシブに人と関わっていく以外にどのように現地で人間関係を築いていったのですか?」など、時間が足りなくなるほど多くの質問を頂き、「いつか世界を変える力になる」新たなJICA海外協力隊の誕生を予感させるセミナーとなりました。

■セミナー開催にご協力いただいた新潟県立大学国際地域学部 伊藤晋教授からのコメント■
「国際協力論」の授業の一環として開催頂きました。町田さんのオープンな人柄に加え、年齢、出身地、出身大学、大学での専攻等、学生からはとても親近感を感じることができ、海外協力隊をより身近に感じることが出来たセミナーとなったと思います。コミュニティ開発の面白さ、難しさ、のみならず、異文化交流についても多くの示唆を頂きました。有り難うございました。

熱心に耳を傾ける学生さん

「JICA海外協力隊セミナー」とは

「JICA海外協力隊」について、その制度や実際の活動・生活について広く理解いただき、未来の参加層を涵養することを目的に、大学、専門学校等教育機関などの協力を得てJICAが開催しているセミナーです。
①制度の説明と②実際にボランティアとして派遣されていた方による体験談を通じて、ボランティア事業への理解を深めていただくと共に、「どんな人が参加しているの?」、「現地ではどのような活動を期待されているの?」、「資格は必要?」、「帰国後の就職が気になる」など、様々な質問にお答えしていきます。

「開催したい!」という学校関係者様などいらっしゃいましたら、以下までお気軽にご相談ください。

    
■問い合わせ先■
JICA新潟デスク 中村
Nakamura-Fumi@jica.go.jp / 090-4024-1323

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