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【報告・千葉県】JICA海外協力隊x浦安D-Rocksコラボ・トークセッション「ラグビーを通じて世界を知ろう!」を開催しました。

2024.05.30

浦安D-Rocks(プロラグビーチーム)とのコラボ・トークセッションで、オーストラリア代表・フィジー出身のサム・ケレビ選手とインドネシア派遣中の海外協力隊ラグビー隊員石本海斗さんのコラボが実現しました。

2024年5月26日(日)、JICA千葉デスクは浦安D-Rocksのファン感謝祭「Rocks Fes2024」内で、コラボ・トークセッションを実施しました。JICA千葉デスクは、浦安D-Rocksは、チーム再編前のNTTコミュニケーションズ・シャイニングアークス東京ベイ浦安の時代から定期的にコラボ・イベントを開催していましたが、今回はチーム再編後初のイベント実施となりました。

当日は天気に恵まれ、1,110人を超えるファンクラブ会員とその家族がイベントに来場しました。そして、今回のコラボ・トークセッションに参加してくれたのが、サム・ケレビ選手。ラグビーオーストラリア代表も務めるフィジー出身の世界的な有名選手です。そんなケレビ選手を一目見ようと、トークセッションには40名を超えるファンの方々に参加いただきました。

フィジー人にとって大切な3つの「F」とは!?

トークセッションの中で、ケレビ選手は幼少期の写真を見せながら、ラグビーのこと、フィジーの文化、政変のためにオーストラリアに移住した話など沢山話をしてくれました。「フィジー人にとって大切な3つの“F”という言葉があるが、“Faith(信仰)”、“Family(家族)”、“Footy(ラグビーシューズ)”を意味する。貧しい人が多いフィジーでは、ラグビーは数少ない娯楽の一つ。また、プロ選手になって人生を変えるチャンスを与えてくれる。だからフィジー人にとってラグビーは信仰や家族と並ぶほど大切なもの」といった興味深い話に、参加者は真剣に耳を傾けていました。最後に「日本でプレーするにあたって、心がけたことは?」という質問に対しては、「相手から学び、理解し、互いの良いところを受け入れようとする柔軟性が大切。自分は日本人選手から『勤勉さ』を学んだ。また、自分からは日本人選手には、(フィジーの文化である)『家族と過ごす時間の大切さ』や(オーストラリアで学んだ)『効率性』を伝えようとしている」と答え、ラグビーを超えて、私たちの生き方やこれからの「共生社会」に向けたヒントともなるような貴重な気付きを与えてくれました。

会場の様子。皆さん、ケレビ選手のお話に時おりうなずきながら、じっくり耳を傾けていました。

サム・ケレビ選手。プレー中とは打って変わって、とても親しみやすい穏やかな人柄。

伸びしろしかない!インドネシアのラグビー事情。

ケレビ選手のトークの後は、今年4月からインドネシアのスラバヤ市にJICA海外協力隊のラグビー隊員として派遣中の石本海斗(いしもとかいと)さんとオンラインでつなぎ、石本さんの現地での活動についてお話をいただきました。石本さんは、スラバヤ大学(Universitas Negeri Surabaya)に配属され、30名強の大学生がラグビー部員に指導をしているそうです。「学生達は熱心にラグビーに取り組んでいます。技術的にまだまだな部分が多く、とても伸びしろがある状態なのでこれからの指導を楽しみしています」と、今後2年間の活動に向けた意気込みを語ってくれました。

オンラインで現地の活動について語る石本隊員。

スラバヤ大学のラグビー部員との写真。前右から4人目が石本さん。女子部員も多く在籍しているのに驚き。

ラグビーを通じて、フィジー、オーストラリアとインドネシア、異なる国の文化を学ぶことができる貴重な一日となりました。

現在派遣中の4名のラグビー隊員(うち2名が千葉県から派遣)の活動パネル写真を展示。同じラグビーでも、国によって環境は様々。

会場では、本イベントを通じてJICA海外協力隊に関心を持ってくださった方に向けて、2024年度春募集や協力隊についての資料を配架しました。

報告者:JICA千葉デスク 国際協力推進員 岩沢久美子

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