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荒川区教育委員会×JICA東京 教室と世界をつなぐ国際協力出前講座

2024.06.03

令和6年5月21日(火)、荒川区教育委員会とJICA東京は、連携事業『夢や希望を語り合う・ようこそ海外協力隊』に関する覚書を締結しました。事業が始まって19年目、今年も荒川区教育委員会とJICA東京のコラボで、子ども達の世界を広げていきたいと思います。

荒川区の全小学校・中学校で国際協力出前講座を実施します!

本事業は、荒川区立の小・中学校に開発途上国の国づくり・人づくりに貢献した海外協力隊経験者を紹介し、赴任国での体験談を語ることにより、子ども達の好奇心・想像力を喚起し、将来に向けて「夢」や「希望」をもって人生を切り開いていく力を養うことを目的としています。2006年6月に最初の覚書締結を行い、今年は19年目となります。

昨年度は、荒川区内の小中学校127コマの授業に合計78名の講師を紹介し、4,268名の児童・生徒が受講しました。

アフリカ、中東、南米、東南アジアと、講師が協力隊として活動していた地域は様々。日本とは全く違う環境で、現地の人と進めていく活動の様子、その国の文化や人の魅力、今まで知らなかった考え方やものごとの在り方を聞いた児童・生徒、先生の皆さんからは、こんな意見をいただいています。

「海外の暮らしやボランティア活動への意識等子どもたちにとって大切な学びの機会だと改めて思いました。」
「JICAの活動内容だけでなく、価値観を認め合う「多様性」についてのお話を聞くことができ、生徒たちも私自身も、「多様性」を考えるきっかけとなり、大変勉強になりました。」
「生徒が日常生活では知り得ない知識を習得することができました。」

覚書 署名式の様子

出前講座の様子

実体験だから伝わるもの

荒川区教育委員会・高梨博和教育長
 この事業の良いところは、講師の実体験を生で聞けるところです。デジタル教材も増え、インターネットでも色々と情報を調べられる時代ですが、実際に会ってお話を聞くのにはかないません。講師の話を聞くことで、ただ名前だけを知っていた国に対して、なじみが出てくるのも良いことだと感じています。児童・生徒だけでなく、教師にとっても良い機会となっているので、これからもぜひ続けていきたいと思います。

JICA東京 田中泉 所長
 2006年に初めて覚書を締結して以来、19年目に入りました。最初に出前講座を聞いた児童・生徒さんもすでに成人し、荒川区の若者の多くが、この出前講座を受けていることになります。世界や日本の課題・国際協力について考えた出前講座が、荒川区の皆さんの心に共通の思い出として残り、将来に向けて「夢」や「希望」をもって人生を切り開く力に繋がっていくよう、これからも連携していきたいと思います。

左:荒川区教育委員会 高梨教育長、右:JICA東京 田中所長

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