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~水道事業で手を取り合って~タイとラオスの研修員が埼玉県で5日間の研修を行いました!

2024.10.18

集合写真

埼玉県企業局は2022年よりJICA草の根技術協力事業「東南アジア(広域)水道事業人材育成事業(タイ、ラオス)」を実施しています。

タイにおいては安定・安全な水の供給のために自治体職員の技術向上が不可欠となっており、また国内の環境規制の整備に伴い、水道施設の省エネ化も急務となっています。一方ラオスでは、都市給水率の向上に取り組んでいますが、浄水場では効率的な運転管理や水質管理に苦慮しており、これらの向上に向けて研修・講師の育成が喫緊の課題となっています。

このような両国の水道分野の課題に対して、埼玉県で浄水場の管理運営等を担う埼玉県企業局が持つ技術力やノウハウをもって人材育成事業を展開し、そして両公社間の人材育成に関する協力体制の構築を行うことにより、持続的な水道事業の能力向上を実現することを目指しています。

5日間の学び&ノウハウの共有

タイとラオスの研修員は9月2日~9月6日までの5日間で水道事業に関する講義の受講や埼玉県内の浄水場での視察を行いました。タイの研修員からは、日本の水道の歴史について学んだ際に、「1960年代の塩素消毒の普及によって感染症などの病気の発症が減少したということがわかった」「自国ではこうしたデータを見たことは無かったが、日本のデータから将来のタイがどのようになるかを見据えることができた」と報告がありました。

行田浄水場での講義を受講

漏水探査実習を受講

ラオスで水質管理を担当している研修員は、日本で水質管理について学びたいと参加を切望して来日し、実際に日本の水質管理方法や職員の熱心な働き方を目の当たりにして感動していました。また、日本の設備や機材に驚くとともに、そうしたモノはいつかは老朽化するため、メンテナンスも重要であるということを学んだそうです。
安心・安全な水を供給するために気を付けなければいけないポイントを学び、日本で学んだ薬品の使用方法や浄水場の水質管理をラオスに戻ったらすぐに行いたいと強く意気込んでいました。

水質管理に関する講義を受講

浄水場で水質管理に関する実習を受講

国を跨いだ3か国の協働

埼玉チーム・ラオスチーム・タイチーム

最終日の報告会では、タイ側が作った浄水場の運転管理方法や薬品の注入方法に関する動画を全員で視聴し、ラオス側にも共有をできないかなどの話し合いを行いました。それぞれの国を尊敬し合い、お互いの状況を踏まえた意見交換を重ねながら交流を行うことで、学びの多い充実した5日間になりました。

今回の研修で学んだことがそれぞれの国で生かされることを期待しております!

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