重要性を増す税関行政
2024.11.26
2024.11.26
インターネットをはじめとする技術が発達した現在の世界において、税関業務の重要性は増してきています。こうした現状を踏まえてJICAで行われたのが今回見学させていただいた『税関行政』。各国から税関に関わる方がそろって行われたこの研修をJICAの学生インターンとして見学させていただきました。この記事では研修の様子やインターンとして見学して感じた思いについて書いていきます。
10月29日、税関行政の講義を踏まえ自国に帰ったあとのアクションプラン作成を行う研修員たちを待つ講師の方々とともに私たちインターンも待機していました。座席は研修員同士が向かい合っており男女混合4人一組で一つのテーブルに座席があります。研修員の席を囲むように講師の方やJICAの職員が席についています。開始15分前になると早速一人目の研修員の方がやってきました。挨拶を交わし座席に着くとパソコンを開き今日の準備を始めていきます。集合時間が近づくにつれて続々と研修員が集まっていきます。静かであった研修室がざわめいてきました。研修が始まる前にも関わらず他の研修員の方とアクションプランについて話す様子も見られました。
定刻になり13か国16人の研修員たちが集まったセミナールームで、本日の説明およびアクションプラン作成が始まりました。説明が始まると自然に全員が講師の方の方を向き真剣な目を向けています。研修員の中にはメモを取り、話を聞き洩らさないようにしている方も見えこの研修にかける思いをひしひしと感じました。見学しているこちら側も緊張感が伝わってきます。そこからアクションプランの作成が始まると各個人の作業の時間に入ります。一人で黙々と集中して取り組む方、研修員同士で相談する方、講師の方からフィードバックを受ける方など自身の進捗に合わせ考えて行動しています。休憩時間に入っても講師にお話を聞く方がおり、より良いプランをつくろうとする気概を感じます。
午後からは2つのグループに分かれリハーサルを行っていきました。講師の方のフィードバックや研修員同士での意見提案を通してアクションプランをブラッシュアップしていき、翌日の本番に備えました。
たった1日の研修参加であったにもかかわらず、この経験は私たちインターンにとって重要な経験になったと思います。全編英語で行われる専門性のある講義は普段の大学生活では味わえない時間でした。また研修員の方々は真剣に取り組むだけでなく、作業があるにも関わらず作成中のパワーポイントを見せてくださったり、私たちに話しかけてくださったりと親切にしてくださりました。こうした雰囲気のおかげで緊張感があった私たちも最後には笑顔もあり自然とポジティブな言葉が出てきていたことはとても印象的でした。びっしりと書かれたメモから彼らの研修にかける思いが伝わり意見交流からお互いのアクションプランをより良いものにしようとする姿勢を感じました。大学に戻ってからもこうした思いを持って学ぶ研修員の方々を思い出しその姿勢を見習っていきたいと思います。
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