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障害者の権利と国際社会~誰もが参加できる未来を目指して

2024.11.28

10月29日(火)に障害のある研修員の方が一つの部屋に集まり、各国における障害者の置かれている現状や今後求められている支援策等をアクションプラン形式で発表するセミナーが行われました。今回、JICAの学生インターンとして見学させてもらった、研修員の方々が熱心に自国における課題について語り合っていた様子をなどを中心に紹介いたしますので、ぜひ、ご一読いただけますと幸いです。

他国における障害者の実態と権利

まず、最初にお互いの親睦を深めるために簡単なアイスブレイクから始まりその後に本格的なアクションプランの発表に移っていきました。特に印象的だったのが、南アフリカの研修員の発表内容で、現地の障害者の方々のほとんどが貧困の中で生活を送っているというな事実です。また、教育や雇用の機会に恵まれないケースも目立つため、貧困率が増加してしまうリスクが高まってしまうことを述べられていました。この発表を聞いてとても胸がいたんだのと同時にODAに力をいれても具体的な解決困難な課題が存在していることを学ぶ機会になりました。また、CRPDと言われているあらゆる障害者の尊厳と権利を保障するための条約についての説明があり、障害のある方があらゆることに参加できる権利を向上させる取り組みが各国で地道に進んでいることを知りました。この体験を通して、障害がある人と無い人の間に壁をつくるのではなく、共生する未来を共に考えることが重要であるということに気付かされました。

着物を着付けして楽しむ研修員の方々

お昼休みの時間を活用して研修員の方々が日本の伝統的な服装である「着物」の着付けを体験していました。ですが、研修員の方々は初めての経験だったらしく、皆さんとても笑顔で楽しそうに着付けをしていました。日本文化を気に入ってくれている様子を見ていて、私自身もとても喜ばしい気分になることができました。研修員の方々が帰国した際に、現地の人々に日本文化を広め、日本の素晴らしさ伝えていく架け橋となる事に期待しています!

着物の着付けを楽しむ研修員たち

お誕生日をお祝いしました!

今回の研修に参加されていた研修員の方のなかに誕生日を迎えられた方がいらっしゃいました。研修中に職員の方がサプライズでお誕生日ケーキを買ってきて下さったので、私を含めた参加者全員でお誕生日をお祝いし、ケーキを食べました。この経験をとおして、自分の誕生日をお祝いされて嬉しいことは、各国共通であることを認識させられました。また、英語でお祝いされていたのですが、上手に聞き取れなかった内容もあるので、英語でお誕生日をお祝いできるように勉強していきたいと思いました。

いただいたロールケーキ(ほどよい甘さでとても美味しかったです!)

最後に

私は今回のセミナーで障害がある人が、そうでない人と同様に社会に参加していくためにはどのような支援策が必要なのかを考える機会になりました。それに関して、私が最も大切であると思ったことが世界中の子供達に教育を提供する環境を整えることです。なぜなら、子供たちはこれからの世界を担っていく存在であるため、きちんとした教育を受けていれば、障害者と共生する未来を創造する知識を身につけることが可能であると考えたからです。また、私もこれからの時代を担う人間の一人であるため、障害の有無にかかわらず、誰もが平等な権利で参加することができる社会の構築に向けて尽力を尽くしていきたいと思いました。

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