東京フィルハーモニーより、定期演奏会にご招待いただきました
2024.12.02
2024.12.02
11月13日、東京フィルハーモニー交響楽団より、JICA研修員を11月の定期演奏会にご招待いただきました。
クリスマスのイルミネーションで彩られた街を抜けて辿り着いた東京オペラシティ。
コンサートホールに入ると、まず目に飛び込んで来るのは、銀色に輝くパイプオルガン。研修生もその壮麗さに目を輝かせて驚かずにはいられません。その上に目をやると、トライアングル形の窓から、濃紺の夜空が顔を覗かせています。
そして漆黒の衣装の指揮者アンドレア・バッティストーニが指揮台にやってきて、マーラーの交響曲第7番『夜の歌』が始まりました。
『夜の歌』というタイトルから、どんな夜を表現しているのか想像しながら聴いていると、目の前のパイプオルガンが夜の静謐な神殿に見えてきたり、窓から見える夜がどんどん深くなって自分達が深い「闇」の中に落ちていくような感覚に襲われます。マエストロ・バッティストーニによる第7番は非常に物語的で、想像力をかき立てられ、研修員もそれぞれの情景をイメージしながら聴き入っているようでした。
我々は楽団の演奏とホールの風景を通して、一枚のとても神秘的な「夜の絵」を見せていただいたような気持ちになり、ホールを後にしました。
母国の発展のために日本の大学で修士・博士課程に在籍し、多忙な研究生活を送る研修員は、日本で最も伝統あるオーケストラの素晴らしい演奏に本当に心が洗われたようで、終了後は清々しい笑顔に溢れていました。
いつも研修員に言葉を超えた音楽の素晴らしさを体験する機会をくださる、東京フィルハーモニーのみなさまに心より御礼申し上げます。
東京フィルハーモニー交響楽団
https://www.tpo.or.jp/
参加した研修員のコメント
・このような素晴らしいコンサートを体験する、貴重な機会をいただき本当にありがとうございます。指揮者もアーティストも信じられないほどプロフェッショナルで、高い技術を持っていました。今まで参加した中でも最高のコンサートで、日本での忘れられないひとときとなりました。寛大な贈り物に心から感謝しています。
・私たちJICAの研修員を招待してくださり、本当にありがとうございました。オーケストラの演奏は素晴らしく、「純粋な至福の80分」と言えるものでした。将来、また公演を聴けることを願っています。
・オーケストラは素晴らしく、演奏はわくわくすると同時にとても癒され、私は音楽に没頭してすべての瞬間を楽しみました。このような生涯に一度の素晴らしい機会と寛大なお心遣いをありがとうございました。
・このような素晴らしいイベントに参加する機会を与えてくださった東京フィルハーモニーオーケストラの皆さまに、そして皆さまの芸術への献身に心から感謝します。このような高度なレベルのコンサートは私の国では聴けません。音楽の世界を体験し、新しい芸術を発見する、またとない機会となりました。私たちのような国際的な聴衆に音楽を広めてくださりありがとうございます。
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