【民間連携事業】ケニア×ICT教育!日本の小学校を訪問


2025.01.06
ケニアでプログラミング教育の普及による教育の質向上に挑むキャスタリア株式会社(東京都)。現在JICAの支援により、ケニアのナイロビを中心にプログラミング教育の普及実証を行っています。
この事業において欠かせないパートナーがケニア教育省傘下のカリキュラム開発機関(Kenya Institute of Curriculum Development / 以下KICD)。2024年12月にケニアよりKICDのスタッフ4名が来日し、文部科学省、教育関連企業、大学などを訪問しました。
まずは全校生徒の前でご挨拶。
児童の皆さんは元気いっぱいに「ハロー!」「ウェルカムー!」と歓迎してくれました。
八名川小学校ではGIGAスクール構想によりすべての児童に1人1台のパソコンが整備されています。授業中に端末を用いて自分の意見を表現したり、クラスメイトの意見を画面で共有したりといった様子が見られ、KICDのスタッフはその活用方法を熱心に視察しました。
また6年生の英語の授業ではKICDスタッフが児童の前で自己紹介とケニアの紹介を行いました。
その後は少数のグループに分かれました。KICDスタッフが得意なスポーツや趣味の話をすると、「僕もサッカーが好き!」「ケニアではどんなアニメが人気?」など英語で会話をする児童の皆さん。わからない英単語はパソコンで調べます。KICDスタッフからも「家では何をして過ごすの?」など多くの質問が飛び交い、活発な交流が行われました。
続いては6年生の算数の授業。パソコンを用いてゲーム形式で計算問題や前回の授業の復習が行われており、児童たちは楽しみながら集中して問題を解いていました。その様子に、KICDスタッフは深い関心を寄せていました。
また校長先生からも八名川小学校の取り組みについて説明を受け、日本とケニアとの違いについて多くの意見を交わしました。
日本の教育現場でのデジタル技術やプログラミング教材の活用事例だけでなく、避難訓練、学校給食、休み時間の様子など日常の学校生活に触れることで、ケニアでの教育改善に向けた知見を深める貴重な機会となりました。
キャスタリア株式会社はKICDと共に、ケニアの新しい学校教育カリキュラムにおけるプログラミング教育(カリキュラム、教員養成、教材等)の整備に取り組んでいます。
今回のKICDスタッフによる八名川小学校訪問を通して、さらなる相互理解と連携が進むことが期待されます。
案件名:ケニア国基礎教育における初学者向けプログラミング教育に関する普及・実証・ビジネス化事業
期間:2022年11月~2025年10月
対象国・地域:ケニア国ナイロビ市及び近郊
カウンターパート機関:ケニア カリキュラム開発機構
案件概要:初等教育におけるプログラミング教育カリキュラムの開発支援 と同教材の教室導入に関する普及・実証・ビジネス化事業。本事業後にGoocusを基盤としたプログラミング教育によるビジネス展開を図り、ひいてはケニア国初等教育の質の改善及びICT人材育成への貢献を目指す。
案件概要図:PowerPoint プレゼンテーション
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