(報告)7月14日(金)JICA筑波主催「中小企業×海外展開×支援機関等」を“繋ぐ”をテーマにセミナーを開催!

2023.07.25

JICA筑波は、7月14日に、株式会社常陽銀行、ジェトロ茨城、(公財)いばらき中小企業グローバル推進機構との共催、ひたちなか商工会議所、ひたちなかテクノセンターの協力のもと、「中小企業×海外展開×支援機関等」を“繋ぐ”をテーマとしたセミナーをハイブリッド(対面会場:茨城県産業会館、オンライン:Zoom)で開催しました。当日は海外展開、特に開発途上国でのビジネス展開を検討中の企業、金融機関、支援機関等の皆様90名近くのご参加がありました。以下、セミナーの様子をご報告します。

セミナー冒頭のJICA筑波の睦好所長からの開会挨拶の後、JICA筑波連携推進課の伏見より、JICAが行う「中小企業・SDGsビジネス支援事業」について説明しました。企業が海外進出を検討する際に直面する「経験・ノウハウがない」、「事前調査の資金や人材が不足」といった課題に対して、開発途上国における事業を通じた豊富な知見や政府等とのネットワークを持つJICAの支援制度を活用することで、現地での情報収集が行いやすくなり、ビジネスモデルの策定・検証への活用も期待出来ることを紹介しました。

睦好所長からセミナー開会挨拶

JICA中小企業・SDGsビジネス支援事業 採択企業による活用事例紹介「インドネシア産縞タコのフードバリューチェーン構築」:株式会社あ印

次にJICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業を活用して、インドネシアで縞(しま)タコのフードバリューチェーン構築の事業を実施した株式会社あ印(茨城県ひたちなか市)の鯉沼様を講師として、近年のアフリカタコの原料費高騰により、インドネシアなどの代替となる産地の開発・発掘が急務となっている現状や、JICAの事業を活用して高品質・安全性の高い製品を出荷・納入する品質管理体制を構築した経験や工夫等をお話頂きました。

鯉沼講師によるJICA事業の事例紹介

「インドネシア企業進出によるタコの事例紹介」:PT.Kenndo Fisheries Indonesia

続いて、上記株式会社あ印の事業に携わり、インドネシア南スラウェシ州マカッサルでタコの会社を起業したPT. Kenndo Fisheries Indonesiaの葛貫様を講師として、現地のノスタルジックな夕焼けを背景にオンラインで接続し、タコの魅力や今後の事業の展望といった情熱的な内容のお話をご紹介頂きました。漁獲量の拡大や品質管理体制を構築する上で重要な、タコ漁獲トレーサビリティの仕組み作りといった、現地における持続可能な水産資源の管理手法等についてご説明頂きました。
質疑応答の際には、会場及びオンライン参加者から両講師への活発な質問が飛び交いました。

葛貫講師がマカッサルから登壇

常陽銀行、ジェトロ、(公財)いばらき中小企業グローバル推進機構の海外展開支援の取り組み

共催団体による支援メニューの紹介では、常陽銀行、ジェトロ茨城、(公財)いばらき中小企業グローバル推進機構が、それぞれの民間企業の海外展開支援の取り組みを説明しました。
常陽銀行・市場国際部国際業務室の田中室長からは、めぶきFGの海外ネットワーク、海外展開(事業拡大、進出、現地法人設立)に関わる支援メニューの紹介がありました。
ジェトロ茨城の吉田所長からは、ジェトロの海外展開支援施策として「中小企業海外ビジネス人材育成塾」コースの紹介や、新規輸出に挑戦する中堅・中小企業をサポートする「新規輸出1万者支援プログラム」のポータルサイトといった企業の皆さんに有用な支援情報の説明がありました。



(公財)いばらき中小企業グローバル推進機構からは、海外展開支援課の黒澤係長が、海外展開支援専門家、海外展示商談会出展支援、ECサイトを活用した販路開拓支援など、『茨城から世界へ』をテーマに、魅力ある各施策を紹介しました。
セミナー終了後も会場にお越し頂いた方同士で、活発な意見交換や名刺交換といった、新たな交流が行われる場面が見られました。多くの参加者、示唆に富む講演・発表により、セミナーは大変充実した内容で実施することができました。関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
JICA筑波では、今後も同様のセミナーを企画・開催予定ですので、是非ご期待ください!事業の海外展開にあたって、JICAの民間連携事業の活用にご関心をお持ちの方は、以下担当者までご連絡ください。

JICA民間連携事業(茨城・栃木県担当)
独立行政法人国際協力機構筑波センター(JICA筑波)
連携推進課 伏見・村上 tbictpp@jica.go.jp

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