2018年6月~7月に北陸出身のJICA海外協力隊が帰国しました!

2016年に派遣された北陸出身のJICA海外協力隊3名(富山県2名、福井県1名)から、帰国後のコメントを頂きました。

富山県

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長田 光司さん(青年海外協力隊/ラオス/公衆衛生)

近年、急速に開発が進むラオスでは開発に伴って様々な環境問題やこれまでラオスにはなかった新しい健康問題が顕在化しつつあります。

そんなラオスで、私はラオスの首都ビエンチャンにあるラオス国立大学の教育学部に派遣され、現地の大学の先生と共にラオスの教員養成校の新カリキュラムである『エコヘルス教育』(環境教育と健康教育を合わせた教育)の普及活動を行ってきました。このエコヘルス教育が今後のラオスの持続的な発展に寄与していってくれると嬉しいです。

今後は、この2年間のラオスでの経験から学んだことを日本の子どもたちに伝え、子どもたちの世界を広げていきたいと思っています。

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又川 浩信さん(青年海外協力隊/モンゴル/コンピュータ技術)

工業技術大学及び同じ敷地内にあるモンゴル高専において、IT、特にネットワーク部分に関する改善、提案、構築、指導を行いました。またモンゴル高専では学生に対してプログラミングの授業と卓球の指導を行いました。プログラミングは日本でも学生時代に少し勉強しただけだったので、どのように指導するか悩みましたが、イラストを多用したり、教科書が無かったのでプリントを配布することで理解度を向上させることができました。

2年間の隊員生活で嬉しかったことは、誕生日に配属先の人々からケーキをプレゼントされたことです。モンゴルでは通常誕生日の人が周囲の人に料理等をご馳走するのですが、私が配属先の同僚の誕生日に日本のものをプレゼントしていると、私の誕生日に配属部署の人々がケーキをプレゼントしてくれました。この2年間で知っていたけど改めて経験したこととしては、人を動かすためにはお金や物資だけでは足りないということを改めて学びました。

帰国してからについては現在考え中ですが、協力隊を無事に終えることが出来たのは、現地の人々や日本で応援してくれた人がいたからだと思っています。日本でもそのことを忘れずに社会に貢献していきたいです。

福井県

竹内 ゆうさん(青年海外協力隊/フィジー/高齢者介護)

現地スタッフと一緒に利用者のケアや介護予防のためのレクリエーション等を行った。また、ワークショップ等を通じて知識や技術の伝達を図った。利用者が高齢者だけではないこともあり、個別ケアの重要性を伝えるとともに、個別ケアの充実に向けて活動を行った。

伝えたことを理解、共感してくれるものの、なかなか行動には出ず、継続することが難しかった。しかし、大切さを伝え続け、継続して行い続けることで、スタッフが自主的に行ってくれていたのを見た時にはとても嬉しかった。

2年間の活動を通して、フィジーから学んだことはたくさんある。今後はその経験を活かして、日本の高齢社会に貢献できることをしていきたい。