2018年9月~10月に北陸出身のJICA海外協力隊が帰国しました!

2016年に派遣された北陸出身のJICA海外協力隊3名(富山県1名、石川県1名、福井県1名)から、帰国後のコメントを頂きました。

富山県

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吉田 詩甫子さん(青年海外協力隊/カメルーン/小学校教育)

カメルーンのニョン・ケレ県初等教育事務所に配属され、情操教育(図工、体育、音楽等)の普及活動を行いました。学校を巡回しながら、現地の先生方と授業を行ったり、学校行事(運動会や合唱祭等)の企画・運営を行ったりしました。カメルーンのカリキュラム変更に伴って、帰国直前に実施したセミナーでは、多くの先生が情操教育の楽しさを感じてくれたようでした。大人になると誰でも知らないことに挑戦するのは勇気がいるものです。失敗することを恐れずに、先生たちの「楽しい!」という気持ちが今後子供たちに伝染していくことを祈っています。

2年間の活動を通して、カメルーンの人たちから多くのことを学びました。現地で一緒に活動してくださった方々や日本で応援してくださった皆さんへの感謝の気持ちを忘れず、この経験で学んだことや感じたことをより多くの人に伝えていきたいと思います。

石川県

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田畑 梨杏里さん(青年海外協力隊/サモア/障がい児・者支援)

スペシャルオリンピックスサモアでヘルスプログラムの一環として、足、歯、栄養に関する活動を現地の医療系組織と協力して実施しました。また、やる気のある現地の人がプログラムを継続できるように組織のキーパーソン同士を繋ぐネットワークづくりに力を入れました。その結果、現地の人だけではなく、日本人ボランティアにもそのネットワークを活動に利用してもらうことができました。とても優しくてフレンドリーなサモア人なので、1人1人と友達になって活動に巻き込んでいくことで組織同士の繋がりが少しずつでき、活動の幅が広がっていく感じがとても楽しく、嬉しいことでした。

また、サモアで家族と言える人たちと出会い、一緒に2年間を過ごせたことは幸せでした。これからもサモアの人の温かさを常に思い出し、笑顔でいたいです。

福井県

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堂脇 千恵さん(青年海外協力隊/カンボジア/看護師)

私はカンボジアの州立病院で5S活動や感染対策の活動を行っていました。カンボジアは内戦の影響もあり、人材育成が進まず、病院の衛生レベルも低く、病院内外にごみが散乱、使用済の針が落ちている、救急の物品がそろっていないなど悲惨な状況でした。難しかったことは、まず一緒に活動を進める協力者や土台を作ることでした。拙いクメール語でのコミュニケーションではありましたが、毎日一緒にご飯を食べ、冠婚葬祭に参加するなど、病院以外の活動でも一緒に時間を過ごしました。それは相手を知り自分を知ってもらう上でとても大切な時間でした。派遣中の2年間は、その関係作りのおかげで様々な方から助けてもらい協力してもらい活動をすることができました。

今後はカンボジアで得た貴重な経験を日本に還元し、またカンボジアと日本の架け橋になれればいいなと思っています。最後に、2年間の任期を終え無事に帰国できるのも、支えてくださったJICA関係者の方々や周りの人たちのおかげだと思っています。本当にありがとうございました。