2019年3月に北陸出身のJICA海外協力隊が帰国しました!

2017年に派遣された北陸出身のJICA海外協力隊4名(富山県2名、石川県1名、福井県1名)から届いた帰国後のメッセージを御紹介します。

富山県

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富山 友加里さん(青年海外協力隊/エジプト/小学校教育)

音楽・体育を中心に子ども主体の授業実践やサポートを行った。日本の教育を取り入れたいという強い要望があるものの、今あるものを変えるには、多くのエネルギーや勇気が必要です。文化も歴史も大きく違うエジプトで、どの分野や内容からアプローチするのが受け入れてもらえるかを模索する日々でした。そんな中、子どもたちを思い日々熱心に働かれている現地の先生方と、同じ目標をもって授業を行い、子どもたちの笑顔や学びに繋がった時はとても嬉しかったです。エジプトの方々は、自分、友達、家族、国のことをとても大切にしています。そして異国の地から来た私のこともとても温かく迎えてくださいました。人と関わることの大切さ、心地よさを改めて気付かせてくれたエジプトのみなさん。いただいたたくさんの温かさ、笑顔を、これから出会う方々に繋いでいけたらと思います。

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南 祐太朗さん(青年海外協力隊/カメルーン/コミュニティ開発)

カメルーンの農村部で、地域住民の生活向上を目指し、ソーラー電気の普及やパーム油製の石けんづくり、ウサギの繁殖プロジェクト等に取り組みました。自分自身に確固たる技術がなく、手に入る材料も限られるため、何度も振り出しに戻されました。しかし、村の住民とともに試行錯誤し、ソーラー発電で明かりが灯ったり、泡出す石けんが完成したりした瞬間はこの上なく嬉しかったです。カメルーンは日本以上に都市部と農村部との経済や教育の格差が顕著だと実感しました。こうした格差を解消するため、今後は、大学院に進学し、地方農村部にも経済・社会政策の効果が行きわたる仕組みづくりを学びたいと考えています。

石川県

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楠根 恵理佳さん(青年海外協力隊/ボツワナ/コミュニティ開発)

南部アフリカに位置するボツワナにて、村の女性グループの収入向上支援として、現地の植物や果物を使った新製品開発と現地のマーケットイベントでの販売支援を行いました。また、遠隔地にある村の小学校にて、定期的にキャリアワークショップを開催しました。ボツワナで生活・活動を通して、行くまでは想像もつかなかった現地の人々の価値観とぶつかり、刺激的な1年9カ月でした。日本を客観的に見るよい機会にもなりました。今後も、何等かの形で国際協力に携わっていきたいです。

福井県

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竹澤 藍子さん(青年海外協力隊/ベトナム/作業療法士)

ベトナムのリハビリテーション病院で作業療法普及のための活動を行いました。ベトナムでの作業療法教育は始まったばかりで、作業療法の認知度はとても低い状態です。そのため、作業療法とは何か?を伝えるところから始めました。日本とは違う働き方、価値観のなかでイライラしてしまうことも多かったですが、多様な考え方を学ぶ良いきっかけになりました。同僚にはとても恵まれ、私のベトナム語の向上よりも、同僚の察する能力が向上することでコミュニケーションがとれていました。今後はベトナムと作業療法に恩返しをしていきたいな、と思います。ベトナムは今が楽しい国ですので、みなさんぜひ遊びに行ってみてください。