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帰国したJICA海外協力隊の報告

2025年度帰国

飯谷 友博さん

(青年海外協力隊/富山県)

西アフリカ・ベナンの農村部にあるジャコトメ技術高等専門学校で、調理科2クラス×3学年の生徒約100名と教員8名とともに、アフリカ料理を中心にヨーロッパやアジアの料理を教え、また彼らから学ぶ2年間を過ごしました。設備や食材が十分に整っておらず、年間の調理実習は約3カ月、実習は屋外で行われるという環境でした。アナログな日常の中で、限られた条件の中にあるものを活かし試行錯誤を重ねる日々は、挑戦と発見の連続でした。言葉の壁はありましたが、食を通して多くの人と繋がるために、近隣住民や孤児院、他隊員の配属先でも料理活動を行いました。帰国後はこの経験を生かし、アフリカ料理を自分なりに再構築し、日本で広めていきたいと考えています。

万久 弘子さん

(日系社会海外協力隊/福井県)

私は、サンパウロ市から約500㎞離れた日本語学校に配属されました。日本語の能力向上と日本文化を広めるために活動してまいりました。「会話教室」の授業では、日本語を使って楽しくコミュニケーションができるよう、教材を工夫しながら授業を行いました。また、毎週テーマを変えて「文化教室」を行いました。対象が子どもたちなので、体験を通して日本文化への興味が深まるよう、「ぶんぶんごま」「紙相撲」「あやとり」など、昔ながらの日本の遊びも取り入れました。なお、日本とブラジルの両国のイベントがあり、現地の方々やご父兄の方々とも接する機会が多く、いろんな経験をすることができました。日本語学校に配属されたことで、日本語を教える対象者が成人だけでなく子どもにも広がりました。帰国後は、幅広い年齢層や生活者にも対応できる日本語ボランティアとして活動していきたいと思っております。

山田 進一郎さん

(シニア海外協力隊/福井県)

私は、コロンビアの国立職業訓練庁カルダス地域局に配属されました。2025年11月、地元の福井県あわら市から依頼があり、5つの小学校とコロンビアの夜のクラスの生徒をオンラインでつないで交流をしました。福井の生徒は5年生と6年生が中心で、分担を決めて準備して発表してくれました。紹介してくれたアニメはコロンビアでも知っている人が多かったです。コロンビアからは、日本にない果物や収穫したばかりの生のコーヒー豆なども紹介しましたが、見たことがない変わった形や色などに驚いている様子がうかがえました。異なる文化に興味を持ち、相手を尊敬する気持ちを持つきっかけになればと願っています。

兼上 泰行さん

(シニア海外協力隊/福井県)

南米エクアドルのキト市にあるコノコトインクルーシブ保護センター(障害を抱える成人の方々の保護施設)で、障害児・者支援隊員として活動しました。施設入所者の社会的自立と生活の充実に向け、活動全般について改善提案したり、同僚に対して自身の経験を紹介したりしました。特に、日本のラジオ体操やヨガ教室、コミュニケーション力の向上のための絵カードの活用、エクアドル手話は、今後も引き継がれていくことを期待しています。入所者の多くは家族や身寄りのない方でしたが、入所者同士が支え合って、その日を誠実に丁寧に生きる暮らしの最前線に関わらせていただきました。改めて家族のあり方や、人とのつながりの大切さを教えてもらう貴重な経験ができたことに、心から感謝したいです。

平野 里奈さん

(青年海外協力隊/富山県)

キルギスの首都ビシュケクから東へ車で約3時間の村にある、生徒約350人の小中高一貫校で英語教育に携わりました。生徒の英語力向上と異文化交流の機会拡大を目指し、現地の英語教師へのサポートやセミナーの開催と支援、クラブ活動の運営などを行いました。温かく活気に満ちたキルギスの人々と過ごす中で、文化や価値観の違いを超えて人とつながる喜びと、その難しさを実感しました。多くの学びに満ちたこの2年間の経験を胸に、今後も目標に向かって努力を続けていきたいと考えています。

大沼 響さん

(青年海外協力隊/富山県)

中米エルサルバドルの地方都市チャラテナンゴの専門学校で、IT教育を支援しました。主な活動として、PC学科の教員と学生を対象にしたモバイルアプリ開発研修・新技術紹介、老朽化した学内Androidアプリの再構築、職員による学内システム開発の支援を行いました。複雑な概念をスペイン語で説明することは容易ではありませんでしたが、試行錯誤の末に理解してもらえたときの喜びは格別でした。また技術指導の経験を通して、技術と向き合い本質を理解する姿勢が身につきました。今後は、2年間で得た学びを活かし、ITエンジニアとして日本社会に貢献していきたいです。

三津野 真澄さん

(海外協力隊/石川県)

赤道直下にあるカヤンベコカ国立公園で、公園レンジャーとして活動しました。公園面積は石川県とほぼ同じ4000平方キロメートル、標高は600~5790メートルに及び、熱帯林から氷河まで、多様な生態系を抱える地形です。活動内容は、来園者へのレクチャー、公園へのトレッキングガイド、地元の学校への出前授業や講演活動、広報係としてのホームページ作成、カヤンベ火山防災セミナーの開催などを担当しました。赤道直下ながら壮大な氷河が広がる公園は、本当に素晴らしい景観ですが、温暖化の影響は深刻で毎年氷河は著しく後退しています。帰国後はこの現状も日本の皆さんにお伝えできればと考えています。

紅井 万里絵さん

(青年海外協力隊/富山県)

中米にあるグアテマラの農牧食糧省トトニカパン県事務所農村家政部に所属し、生活改善普及員たちとともに栄養改善・健康増進に向けて活動しました。任地の食生活を把握し、地域住民が自分の食習慣を振り返る機会となるようアンケートを実施し、その結果をレシピ集編纂に活かしました。限られた講習機会・時間で分かりやすい話ができるような教材や、栄養課題に対して必要な栄養素を効率的に摂取できる作物を検討できるツールも全てデジタルデータで作成し、同僚や様々なセクターの方に紹介・共有しました。地域住民の方々との調理実習や学校軽食プログラムへの参加を通してグアテマラの食文化を知ることができ、充実した活動となりました。大きな愛情を持って関わってくださったグアテマラの方々に深く感謝し、今後もレシピ集や教材が活かされることを願っています。

森田 千晴さん

(青年海外協力隊/福井県)

インドネシア西ジャワ州の国立タンジュンサリ農業高校に派遣されていました。実習や座学の授業で日本の農業技術を紹介したり、課外活動で日本文化の体験活動を行ったりしました。生活や文化の違いに戸惑いつつも、同僚の先生たちに助けてもらいながら、生徒たちに対して自分は何を伝えられるのかを考え続けた2年間となりました。インドネシアには、「将来日本へ行って勉強したい、働きたい」という希望を持つ若者が多くいます。彼らの将来の選択における小さなきっかけになることを願って、日本についての情報発信を行いました。