【SDGs】泉野図書館カフェで、JICAプロジェクトで生まれたコーヒーを販売しました! / At Izumino Library Café, JICA project coffee served.

2022年9月28日

UCC上島珈琲(株)の協力を得てJICAがルワンダで行ったコーヒーの技術協力。そのコーヒーを金沢市の泉野図書館カフェで販売するフェアを開催したところ、大好評でした。地元の新聞で紹介された記事は、本ページ下の「関連リンク」からご覧ください!
現在、JICAのプログラムに参加して石川県立大学大学院で研究しているルワンダ人のミナニさんも喜びのコメントを寄せてくれました。(JICA北陸 野吾奈穂子)

挽きたてのルワンダのコーヒー、ファンが急増中!

大きな窓があって開放的な雰囲気の泉野図書館のエルカフェ

9月7日から19日のフェア期間中は、延べ78杯のルワンダコーヒーが販売され、多くの市民の皆様にお越し頂きました。
2011年、北海道の3分の1くらいの小さなアフリカの国ルワンダで、JICAは「一村一品(いっそんいっぴん)プロジェクト」を始めました。地域の特産品づくりを技術面で支援し、増えた収入で貧困問題を解決する取り組みです。コーヒーを特産品に選んだルワンダのフイエ郡ソブ村では、クオリティの高いコーヒーづくりのために、UCC上島珈琲(株)の方に現地指導を行っていただくことになりました。

ルワンダと言うと、1994年のジェノサイド(民族大量虐殺)を思い浮かべる方も多いかも知れません。しかし、今やルワンダは平和を取り戻して飛躍的な経済成長を遂げ、国を挙げて産業振興を進めてきました。
ルワンダの一村一品プロジェクトはすでに終了していますが、その後もUCC上島珈琲(株)では現地の生産者に技術指導をしながらコーヒーを育て、日本に輸出できるクオリティのコーヒーを生産しています。

開発途上国の生産者や環境を大切にする、持続可能で公平な取り引きは「フェアトレード」と呼ばれています。フェアトレードを推進する「フェアトレードタウン」の認定を目指す金沢市で、JICA北陸は、UCC上島珈琲(株)の取り組みを紹介してきました。そのご縁でUCC上島珈琲(株)から寄贈の申し出を頂いた「ルワンダ フイエマウンテンコーヒー」を金沢市内の社会福祉法人に寄付し、ルワンダと社会福祉法人の取り組みを知っていただくフェアを、JICA北陸がお手伝いさせて頂いたのです。

今回、コーヒー豆を寄贈した「ひろびろ福祉会」が運営する図書館のカフェでは、障害のある方が、レジでの接客やコーヒーの提供を行っています。「アドバイスを受けながら、頑張ってます~」と笑うスタッフさん。なんと約20年間、スタッフとして働いてきたそうです。「新聞の取材があったおかげで、たくさん売れていますよ」と教えてくれて、私まで嬉しくなりました。
JICAも社会福祉法人も、「ともに歩む」という理念を掲げているのが共通点だと思います。2022年は日本がルワンダと友好関係を樹立して60周年という節目の年でもあります。普段の生活で開発途上国や障害をお持ちの方とつながる機会が少ないという方も、1杯のコーヒーを買うことで、様々なことに思いをはせて頂けたなら、担当者冥利に尽きます。

ちなみに、同じ時期にUCC上島珈琲(株)から届いたエチオピア産コーヒーは、金沢市で社会福祉法人第一善隣館が運営する「ゼンリンカフェ」でお楽しみいただけます。こちらもJICAのプロジェクトで育てたコーヒーですので、ご関心のある方は是非足を運んでみてください(関連リンクはこのページ下参照)。

ルワンダの留学生、ミナニさんからも喜びのメッセージ!

石川県立大学で食品科学を専攻するミナニさん

ルワンダの国家農業輸出振興機構で公務員として働くミナニ・フェリシエンさん(33歳)は、JICAの留学プログラムに参加して、現在、石川県立大学大学院修士課程で食品科学を専攻しています。このコーヒーイベントを知って喜びのメッセージを寄せてくれました(翻訳は英文の下をご覧ください)。
ミナニさんに会ってみたいという方は、10月8日(土)10:30に、「かなざわ国際交流まつり」にお越しください!他のJICA留学生と一緒に出身国についてステージで紹介してくれます。

First of all, I am very excited to hear this information that Rwandan coffee is on Japanese market and I am very happy for the event.
I call upon the clients (Japanese people) to buy and consume Rwandan Coffee due to its high quality (its rich body, high acidity, intense flavor, delightful aroma…)
Actually, due to high elevation and moderate climate conditions make Rwanda an ideal place for unique coffee growing conditions.

This coffee is always among loved coffee worldwide and fetching premium price on international markets as the best agricultural export commodity. For more details about Rwandan coffee quality please visit the website: https:// naeb.gov.rw/index.php?id=50

Huye is the second city in Rwanda after Kigali and particularly is my natal city so I very happy that JICA cooperates with the company located at my home city as well.

(翻訳)ルワンダのコーヒーが日本でも販売され、泉野図書館でフェアが開催されたと聞いて、とても嬉しいです。日本の皆様に、是非ルワンダ産のコーヒーを買ってみて頂きたいです。芳醇で酸味が強く、しっかりとした味わい、豊かな香りなど、そのクオリティの高さを感じて頂けると思います。ルワンダの高い標高と温暖な気候が、オリジナリティのあるコーヒーを育てるのに理想的な環境なのです。世界中で愛されるこのコーヒーには、最高の輸出用農産品としてプレミア価格がつけられています。ルワンダ産コーヒーの品質についてもっと詳しく知りたいという方は、私が働いているルワンダ国家農業輸出振興機構のウェブサイトをご覧ください(https:// naeb.gov.rw/index.php?id=50)。
自分が生まれたフイエ町はルワンダの首都キガリに次ぐ第2の都市で、このコーヒーの産地であるソブ村と同じフイエ郡にあります。JICAが生まれ故郷で技術協力をしてきてくれたことを、とても嬉しく思っています。