TICAD Vへ向けたアフリカ開発に関する報告書を公開

2013.04.26

JICA研究所は、アフリカ開発についてJICAが蓄積してきた経験や考え方をまとめた報告書を作成しましたFor Inclusive and Dynamic Development in Sub-Saharan Africaと題するこの報告書は、近く開催されるTICAD V(第5回アフリカ開発会議)及びその後のアフリカ開発についての国際的な議論に貢献することを期待して取りまとめたものです。

TICADは、1993年の第1回の開催以来、アフリカ開発に関する国際的な議論の場として大きな役割を果たしてきました。近く開催される第5回会合も、近年、急速な経済成長を遂げる一方で、格差の是正や治安の維持などの課題への対処を求められているアフリカにおいて、長期的・持続的な開発を実現するために、アフリカ諸国及び国際社会がどのように取り組んでいくかが議論されることとなります。

本報告書は、そのようなTICAD Vにおけるアジェンダも意識しながらまとめたもので、全4部からなり、農業や製造業などの産業の振興、ハード・ソフト(人材育成)の両面インフラ整備、気候変動や治安の悪化などのリスクへの対応など、アフリカ開発の主要な論点の多くをカバーするものとなっています。日本が進めてきた南南/三角協力や、TICADプロセス全体を振り返った章も含まれています。これらの執筆には、基本的に、JICA研究所の研究員及び現場でJICA事業の活動に携わっている実務者があたりました。

アフリカの開発に関心をお持ちの方々にお読みいただき、アフリカ開発に向けての議論に対してささやかながら貢献できれば幸いです。

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
トピックス一覧

RECOMMENDこの記事と同じタグのコンテンツ