大阪市立西淡路小学校

2021年10月29日

2021年10月29日(金)、大阪市立西淡路小学校で青年海外協力隊(注)経験者による出前講座を実施しました。

世界の平和について考える

大阪市立西淡路小学校の6年生は「平和に対する思いを持ち、未来に向けてより良い生き方を考える機会とする」という目的で、テーマに沿った講師を外部から呼んで授業を行っています。今回出前講座を実施したクラスでは、内戦が続くシリアに関しての学びを進めていて、まずジャーナリストとしてシリアで活動されていた方を講師に呼び、内戦中の様子を聞いたそうです。
JICA関西に対しても、実際にシリアへ行ったことがある人の話を聞きたいという希望がありました。そこで、10月29日に、青年海外協力隊の日本語教育隊員として、2007年から2年間シリアで活動されていた五味さんから、内戦が深刻化する前のアレッポ市内の様子を聞きました。

遠い国の人々の生活を知る

五味さんは、「アラブ・イスラムって聞くとどんなイメージ?」「なぜ女の人は頭に何か被っているのでしょう?」など質問を投げかけながら、その理由を写真や実物の布を見せながら説明しました。シリアは遠い国というイメージを持っている生徒たちでしたが、その中でも日本語を学んでいる人がいることを知り、日本語教室の楽しそうな様子の写真を見て、驚きがあったようです。先生からは、これらの授業を通じて、シリアという国の生活の一面を知ることができる良い機会になったと感想がありました。メディアで報道されるような様子だけではなく、日本にもあるような日常があることを、協力隊経験者の話から生徒たちに伝えられた出前講座になりました。

(注)旧制度の隊員種別。2019年度より従来の派遣体系などを見直し、JICA海外協力隊として、「青年海外協力隊(および日系社会・青年海外協力隊)」、一定以上の経験・技術が必要な案件に対応する「シニア海外協力隊(および日系社会・シニア海外協力隊)」という種別になりました。

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