兵庫大学看護学部

2022年5月18日

兵庫大学看護学部で青年海外協力隊OBによる国際協力出前講座を実施しました。まずはJICA関西担当者から「国際協力を行う意義」や「JICAの取組み」について説明をし、次にベナンに看護師の職種で派遣されていた講師が「国際看護の実際」というテーマで体験談を話しました。
日本とは全く違う環境、文化風習、またその中の医療現場の様子をスライドで紹介しました。隊員の任期途中に現地でエボラ出血熱(注)が発生したために、活動先の病院に入れなくなってしまった後も、地域の人たちの健康のためにどんなことが出来るかを考え、メインストリートから外れた集落へも地道に足を運び対話を試みました。そこに暮らす人たちに常に寄り添った活動の話に、学生の皆さんは熱心に耳を傾けていました。
実際に海外で活動をした講師の生の声を聞いた学生の皆さんからは、「現地の生活や文化、慣習に非常に驚いた」といった声や、「国際協力に興味が沸いた、日本に住んでいる外国人のため外国語も学びたい」といった様々な感想がありました。
「国際看護の実際」というテーマの講演でしたが、講師の国内外問わず豊富な経験から語られる看護師としての在り方は、学生の皆さんにとって「これからどのような看護師になりたいか」といったことを色々な視点から考えるきっかけにもなったようでした。

(注)エボラ出血熱は、主として患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることにより感染する疾病です。これまでに、アフリカ中央部のコンゴ民主共和国、スーダン、ウガンダ、ガボンやアフリカ西部のギニア、リベリア、シエラレオネ、マリ、ナイジェリア、コートジボワールで発生しています。(厚生労働省ホームページより)

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