開発教育指導者セミナー実施例

第5回多文化共生のための国際理解教育・開発教育セミナー (2008年8月11日から12日まで)

【写真】

「買い物の基準」を論議し、100円ショップと世界の繋がりを考えました。

【写真】

クロージングセッションでは、2日間を振返りながら、意見交換を行いました。

8月11日と12日の2日間、JICA兵庫にて「第5回多文化共生のための国際理解教育・開発教育セミナー」を開催しました。1日目は87人、2日目は77人の参加があり、とても有意義な2日間になりました。

開催前から教員を中心に「今年も開催されますか?」との問合わせが多く、当日も同一校から10人を超す教員の参加があるなど、本セミナーに対する教員の皆さまの期待を大きく感じました。

1日目は、「グローバルな問題をなぜ考えるのか、いかに学ぶのか」をテーマに、丸山一則氏(香美町立柴山中学校教頭)、藤野達也氏(財団法人PHD協会総主事代行)、向井一朗(JICA兵庫業務課課長)の3人のパネリストが、学校現場・NGO・JICAという各々異なる立場から、「政府組織とNGOとの関わり方」、「学校現場での国際理解の必要性や現状」、「開発教育を通して最終的に目指すもの」を中心に意見をぶつけ合いました。

その後、残りの時間は、各参加者が興味あるセッションに参加する分科会の形式をとりました。誰もが日常生活で大きく関わりを持つものをテーマとしたものも多く、参加者も積極的にワークショップやロールプレイングに参加しており、2学期以降の授業でも参考になるものが多かったのではないかと思います。

中でも、「なんでも?!100円ショップ」というテーマの分科会では、「我々が買い物をする基準」を各グループで話し合った後、100円ショップの製品を作っている中国の労働者のビデオを見ながら、私たちの生活の裏にある格差社会・労働・環境の問題について考え、「自分たちの豊かな生活の裏側を考えるいい機会になった。」との声が参加者から聞かれました。その他、「○○を使った授業での効果的な手法」というテーマの分科会では、アルパといわれる楽器を用いてリズム遊びを行い、参加者も引込まれていました。「楽器」と「開発教育」というと、まったく無関係のように思われますが、工夫によっては生徒に興味を抱かせる教材になりうるのだということを教えられました。

回収したアンケートには、「開発教育を難しく考えていたが、身近なものから考えると生徒も興味を持つはず。」、「相手国を知るだけではなく、自分の生活を振り返る機械にもなる。」など、前向きな意見もありましたが、一方では、「自分があのような授業を出来るか不安だ。」という声もありました。

我々主催6団体(兵庫県教育委員会・神戸市教育委員会・財団法人PHD協会・財団法人神戸YMCA・難民事業本部関西支部・JICA兵庫)は、本セミナー参加者だけでなく、国際理解教育・開発教育にご興味をお持ちの皆さまのご質問やご相談を受けますので、どうぞお気軽にお問合わせください。

本セミナーは、来年度も開催予定です。内容を検討・工夫し、より多くの皆さまに開発教育・国際理解教育を少しでも多く理解していただき、それが個人から学校、学校から地域に拡大していくよう、バックアップしていきます。

JICA兵庫では、本セミナー以外にも、様々な開発教育支援プログラムを用意しております。教員向けのみならず、学生・生徒向けプログラムや市民向けプログラムもございますので、JICA兵庫のホームページなどをご確認ください。

多文化共生のための国際理解教育・開発教育セミナー (2004年8月16日から17日まで)

教職員を対象として実施された「多文化共生のための国際理解教育・開発教育セミナー」は、2日間それぞれ約90名の参加を得て盛況のうちに終了しました。

セッションの進め方や当日の会場の反応、また、実践する際の材料などの入手先についても記述されている報告書が完成しました。

総合的な学習に使える国際理解教育・開発教育セミナー (2003年8月19日)

【写真】

ワークショップ『コーヒーから世界が見える』

【写真】

ワークショップ『ウーリー・シンキング』

【写真】

実践プランの報告

8月19日(火)、当兵庫国際センターにおいて『平成15年度第1回総合的な学習に使える国際理解教育・開発教育セミナー』を開催しました。

当センターではさまざまな研修を実施していますが、今回はJICA(国際協力事業団)が毎年実施している教師海外研修に参加された先生方の報告や、当該経験を生かした授業の実践報告等を通し、開発教育の指導者としての技能を育成し、開発教育に関心を持つ教員の連携を深めることを目的として開催しました。

当日は、教員や青年海外協力隊員OB/OG等、計42名の方が参加されました。

午前中は、地球規模の問題を自分の問題として考えるワークショップの一例として、『コーヒーから世界が見える』(ファシリテーター:柳学園中学校高等学校山中信幸先生)と『ウーリー・シンキング』(ファシリテーター:神戸市立六甲アイランド高等学校高野剛彦先生)を体験いただきました。

意見交換会を兼ねた昼食会の後、今年度の教師海外研修参加者による研修報告会が行われました。海外研修から帰国されて間もない4名の先生方、宝塚市立長尾南小学校大西明美先生(ベトナム派遣)、吉川町立吉川中学校常深規子先生(ラオス派遣)、神戸市立摩耶兵庫高等学校志賀照明先生(ケニア派遣)と兵庫県立神戸高塚高等学校泉伸一先生(ケニア派遣)が、新鮮な報告をしてくださいました。

その後、教師海外研修等の海外での経験などを授業等に活かして行くための教材に関し、現場の先生方による実例紹介やディスカッション、実践プランの検討等が行われました。参加者はそれぞれの学校でそうした経験をどう活かして行くのか、またどんなカリキュラムが実施可能であるのか等々、白熱した議論、提案をされていました。

限られた時間でたくさんのプログラムをこなす大変な一日でしたが、皆さんワークショップやディスカッション等に非常に熱心に参加されました。

今回のセミナー実施に当たっては、柳学園中学校高等学校山中信幸氏、神戸市立六甲アイランド高等学校高野剛彦氏、尼崎市立日新中学校庄司幸三氏、雲雀丘学園高等学校中井啓之氏の各位の全面的なご協力をいただきました。

(以上は、JICAインターンシッププログラムで兵庫国際センターにて実習中の大阪外国語大学大学院樋口恵実子による記事です。)

「総合的な学習に使える国際理解教育・開発教育セミナー」開催される (2002年12月21日から22日まで)

【写真】

『ビー玉で世界を考える』

【写真】

『難民ワークショップ』

【写真】

『食べ物から世界を考える』

【写真】

二日間のまとめ

【写真】

『ビー玉で世界を考える』

【写真】

『貿易ゲームで世界の仕組みを体験する』

【写真】

『難民ワークショップ』

【写真】

対談『地球規模の諸問題に関する現状把握と開発教育』

12月21日(土)、22日(日)の2日間、当センターで「総合的な学習に使える国際理解教育・開発教育セミナー」が開催されました。

このセミナーは、教員及び国際理解教育・開発教育に関心のある方々を対象に、地球規模の諸問題、開発をめぐる問題等の現状を知っていただき、また参加型ワークショップの手法などを学んでいただき、以て開発教育の指導者としての技能を育成し、更に同じ地域の関係者間の交流を行っていただくこと、を目的に開催されました。

このセミナーは、国際理解教育・開発教育に熱心に取り組まれているPHD協会藤野達也氏、柳学園中学校高等学校山中信幸氏、(財)神戸YMCA山根泉氏、難民事業本部関西支部中尾秀一氏、神戸市立六甲アイランド高等学校高野剛彦氏、美嚢郡吉川町立吉川中学校常深規子氏等々の全面的なご協力の下に、企画・実施されたものです。

また当日のセミナーの講師として、上記の方々に加え、(財)大阪YMCAの浜本裕子氏にもお越し頂きました。

1日目は『ビー玉ゲームで世界を考える』、『貿易ゲームで経済の仕組みを体験する』、『食べ物から世界を考える』、『難民ワークショップ』と題した4つのワークショップを開催し、参加者が生徒等に地球上で起こっていることを自分自身にも関連を有する問題として捉えさせるために教育現場等で実際に活用することができる参加型手法を体験しました。

2日目は地球規模の諸問題や開発教育の定義等にかかる対談や、グループ討議、まとめを行いました。

この2日間、教育現場に携わっておられる方々、NGOとして活躍しておられる方々、協力隊に参加された方々など、50名を越える参加者が非常に熱心に聴講されました。

当センターでは、皆様のご意見やご要望を頂きつつ、今後もこうした試みを続けて参りたい、と考えております。

12月21日(土)、22日(日)の2日間、当センターで「総合的な学習に使える国際理解教育・開発教育セミナー」が開催されました。

このセミナーは、教員及び国際理解教育・開発教育に関心のある方々を対象に、地球規模の諸問題、開発をめぐる問題等の現状を知っていただき、また参加型ワークショップの手法などを学んでいただき、以て開発教育の指導者としての技能を育成し、更に同じ地域の関係者間の交流を行っていただくこと、を目的に開催されました。

このセミナーは、国際理解教育・開発教育に熱心に取り組まれているPHD協会藤野達也氏、柳学園中学校高等学校山中信幸氏、(財)神戸YMCA山根泉氏、難民事業本部関西支部中尾秀一氏、神戸市立六甲アイランド高等学校高野剛彦氏、美嚢郡吉川町立吉川中学校常深規子氏等々の全面的なご協力の下に、企画・実施されたものです。

また当日のセミナーの講師として、上記の方々に加え、(財)大阪YMCAの浜本裕子氏にもお越し頂きました。

1日目は『ビー玉ゲームで世界を考える』、『貿易ゲームで経済の仕組みを体験する』、『食べ物から世界を考える』、『難民ワークショップ』と題した4つのワークショップを開催し、参加者が生徒等に地球上で起こっていることを自分自身にも関連を有する問題として捉えさせるために教育現場等で実際に活用することができる参加型手法を体験しました。

2日目は地球規模の諸問題や開発教育の定義等にかかる対談や、グループ討議、まとめを行いました。

この2日間、教育現場に携わっておられる方々、NGOとして活躍しておられる方々、協力隊に参加された方々など、50名を越える参加者が非常に熱心に聴講されました。

当センターでは、皆様のご意見やご要望を頂きつつ、今後もこうした試みを続けて参りたい、と考えております。