関西で頑張る!一時帰国中の海外協力隊を紹介します-Part3-

バヌアツ共和国のエファテ島の北部にあるヘルスセンターにて看護師として派遣されていた河原柚香と申します。2018年4月から約1年間(2018年度4次隊)協力隊員として活動していました。私は任地で診療業務の補助、乳幼児健診、予防接種、学校保健、NCDs(生活習慣病)予防などの活動を行っていました。配属先に医師はおらず、看護師3名、助産師1名、看護助手1名で日々の診療を行っています。管轄地域には14の村と近隣の5つの島が含まれ、人口は5000人超といわれています。任地ではマンパワーとして乳幼児健診を行いながら、乳幼児の栄養改善指導や予防接種未受診児を調べたり、アウトリーチ(各村への訪問診療)時に家庭訪問を行い、接種の促進図り、低栄養児およびNCD患者のフォローアップシートの作成、在庫管理などの業務改善などを行ってきました。現在は新型コロナの影響でアウトリーチ(各村への訪問診療)や乳幼児健診の規模が縮小されており、さらに必要な人に医療が届きにくくなることを懸念しています。

帰国後は、大洋州でNCDsに関連する活動を行っている隊員が集うグループで、日本からできる支援の検討に取り組んでいます。SNSを利用して、日本ならびに現地の人々へ感染予防やNCDs予防の啓発やNCDsに関する知識の提供などを行っています。また、このグループを継続させていくため、派遣前の新規隊員なども取り込んでの、グループ運用についての議論や情報共有などを計画しています。

(注)PacificNCDsのFacebook(参考)

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配属先のヘルスセンター外観:薬剤庫、診察室、処置室、乳幼児健診室、ドレッシング室(創傷処置をする部屋)があります。奥にもう一棟建物があり、妊婦健診室、分娩室、入院棟(一般4床、産科3床)があります。

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乳幼児健診の様子:バヌアツでは0~2歳は毎月、2~5歳は3か月毎に健診を受けることが推奨されています。(実際は1歳を過ぎると受診率は大幅に下がります。)

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Pacific NCDs:2019年8月にトンガで行われた在外研修。3日間に渡って、活動の共有や、運動・栄養といったNCDs対策に役立つ内容の研修を隊員が主体となって行いました。様々な国での取り組みを知ることができたり、カウンターパートと課題を共有できたりと貴重な体験となりました。

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任地の海:小さな島なので、いつも海が近いバヌアツ。その青さは今まで見た中で一番でした。海辺で波の音を聞きながらリラックスする時間が好きでした。