関西で頑張る!一時帰国中の海外協力隊を紹介します-Part8-

2018年7月からジャマイカにコミュニティ開発という職種で派遣されていた2018年1次隊の中田美沙貴です。任期満了を前に、今後も日本から持続的な支援をするため、途上国の社会課題の解決につながるクラフトを集めたオンラインショップを企画しました。

私はジャマイカ政府のジェンダー局で、DV法や性的暴行罪等の法改正を支援していました。職務内容は草の根活動というより行政官に近く、同期隊員が現地に分け入って活動している様子を眩しく見ていました。

そんな中、知的障害者支援校の卒業生が作るブルーマウンテンコーヒー豆を使ったアクセサリー作成グループ「Chupse(チュップス)」に出会い、そのデザイン性の素晴らしさに加え、それを作るクラフターたちの真摯な姿を見て、何かできないかと思うようになりました。

(注)「Chupse」は、過去、Chupseの親団体に派遣されていた養護長期SV、手工芸短期JV、手工芸長期JVが親団体と一緒に立ち上げました。その後、手工芸長期JV2名、手工芸短期JV、経営管理長期SVが派遣され、現在も手工芸長期JV(一時帰国中)が派遣されています。現在まで多くの隊員がかかわり、デザインの向上や品質管理等に携わってきている為、アクセサリーに使用するコーヒー豆はUCCコーヒーの農園から無償で提供されています。

そこで、Chupseの販促活動の支援を、ジェンダー局に提案したところ大賛成でした。障害を持つ女性は「女性」と「障害」の二重の差別を受けることがあるため、ジェンダー局が特に力を入れて支援していたこともあり、ジェンダー局のイベントにも出展できるようになりました。

オンラインショップには、ウガンダの同期隊員が支援をしていたクラフトも並んでいます。利益が出た場合、各団体のコロナ後の運営の立て直しのために寄付されます。

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ショップロゴ。ショップ名「Likkle Nuff(リクル・ナフ)」は、ジャマイカの現地語「Likkle(小さい)」と「Nuff(たくさん、十分)」に由来します。小規模な事業のクラフトのみを扱うため、「小さくても、十分強くたくましく」という思いを込めています。

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「Chupse(チュップス)」のブルーマウンテンコーヒー豆を使ったピアス。コーヒー豆に穴を開けたり、ペンチでフックを曲げたりする作業は、知的障害を持つ人の作業療法にもなります。

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ウガンダのコミュニティ開発隊員が、現地の雇用創出・収入向上のために立ち上げたクラフトブランド「4u」。カラフルなアフリカ布の小物は、身につけるだけで気分を上げてくれます。

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配属先のみんなとピンクリボンデーに記念撮影。