関西から飛び立ち、途上国で頑張る!派遣中の協力隊を紹介します-Part1-【大阪府】

スタッフより一言:
神前さんは、大学院2年生時の2019年8月にJICA関西市民参加協力課でインターン生として市民参加事業に携わり、大学院修了時にJICA海外協力隊に合格しました。当初、2020年3月には、ガボンに派遣される予定でしたが、新型コロナ感染症拡大により約1年間、日本国内で待機することになり、待機中はこれからの派遣に備え、フランス語の自己学習を行うなど自己研鑽に励んでおられました。また日本に滞在するベトナム人技能実習生および留学生2名に対して、オンラインを通した日本語学習の支援活動を行うなど、待機中の時間を有効に活用されていました。その後、時を経て、2021年3月に派遣されました。2023年3月までガボンで活動予定です。

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配属先の同僚と神前駿太さん(右)

氏名:神前 駿太
出身地:大阪府
隊次:2019年度3次隊(2021年3月から派遣)
職種:コミュニティ開発
JICA海外協力隊参加のきっかけ:
東日本大震災時の世界各国からの支援に感銘を受け、いつかその国の方々に恩返ししたいという想いから国際協力の道を志す。

自己紹介

初めまして。2021年4月より、アフリカ・ガボンでコミュニティ開発隊員として活動しております神前駿太(こうさきしゅんた)と申します。今回から皆様に活動内容やJICA海外協力隊についてお伝えするにあたり、自分自身がガボンという国、またJICA海外協力隊として活動する意味や目的をより深く認識する機会となればと強く感じております。少しでも皆様の興味・関心にお応えできるよう頑張りますので、よろしくお願いします。

JICA海外協力隊参加への動機

私がJICA海外協力隊を目指したきっかけは2011年3月11日、東日本を襲った大震災でした。当時私は中学校を卒業したばかりで将来のことなど特段考えていませんでしたが、震災後、世界中の国々が日本へ支援する姿をニュースや新聞で目にし、日本に住んでいるにも関わらず何もしていない自身の無力さを痛感しました。同時に、経済的に日本よりも貧しい国の人々が日本を支援する姿を見て、将来その人たちへ何か恩返しができたらなと漠然と抱いたのが始まりでした。

その後、大学で語学とともに開発途上国について学び、大学院進学後はガーナにおける初等教育について修士論文を執筆いたしました。

本来であれば大学院卒業後ガボンへ派遣される予定だったのですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年の待機期間を経て、現在ガボンで活動しております。

ガボン赴任後の活動

私は首都リーブルビルから100kmほど離れたカンゴという村で、主に水産業の振興に向けた活動をしております。川に面した土地柄、同地域に住むほとんどの人々が水産業を生業として生活しています。他方で漁業に関する知識不足や漁業組合が十分に機能していない、漁獲された魚の販売方法など様々な課題も見受けられます。それらの課題を水産業に従事する地域住民の方々と共に改善し、さらなる同地域における水産業活性化のためボランティアとして派遣されました。

とはいいましても、まだ任地へ赴任して1ヶ月、自身は水産業の専門ではないことから、まずは現状の把握を行うため現在は水産業に携わっている方々を対象にアンケート調査を行っています。このアンケート調査を通し、この村ではどのような方法で、またどのような魚が獲れるのかなど、水産業に従事する人々の数も含めた一般的な情報やこれまでの背景をただしく認識し、明らかとなった課題を地域の方々と一緒に話しながら、改善する活動をしたいと考えています。

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配属先スタッフと