関西から飛び立ち、途上国で頑張る!派遣中の協力隊を紹介します-Part24-【和歌山県】

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大谷和さん

氏名:大谷 和
出身地:和歌山県
隊次:2021年度7次隊
職種:青少年活動

自己紹介

はじめまして。2021年11月より東アフリカに位置するケニアでJICA海外協力隊の青少年活動隊員として活動しています、大谷和(おおたにのどか)と申します。皆様にケニアでの活動内容をお伝えする中で、少しでもJICA海外協力隊、そしてケニアに興味を持ってもらえたら嬉しいです。また、自分自身がケニアそして活動について考えを深める機会になればよいなと思っています。よろしくお願いします。

JICA海外協力隊参加の動機

私が協力隊を目指したきっかけは、高校3年生の時に聞いた帰国隊員の講演でした。当時、私は教員を目指しており、帰国隊員も教員として派遣されていた方でした。講演を聴いて、私も途上国の人の少しでも力になりたいと思いました。途上国の現状を知る中で、教育を受けたくとも受けることができない子どもたち、また貧困の状況を目の当たりにし、大学では教育ではなく、児童福祉を専攻しました。その後、インクルーシブな社会に興味を持ち、学びを深めるため大学院に進学しました。大学院に通いながらSSW(スクールソーシャルワーカー)の仕事をし、日本の子どもたちと関わりながら学びを深めている間に、やはり協力隊員として途上国で活動したいという思いに至り、協力隊参加を決めました。本来は、大学院を休学し、2020年度2次隊で参加予定でしたが、covid-19の影響で、大学院を卒業し2021年1次隊として訓練を受けました。しかし、訓練終了後に急な任地変更の知らせがあり、2021年度1次隊の隊員とは少し遅れる形で2021年度7次隊として11月に派遣されました。

現在の状況

私は首都ナイロビから西に320キロメートル(車で約8時間)ほど離れたシアヤという町で、窃盗・売春・迷惑行為等の罪を犯した女性を収容し、約1年間、更生を目的とした指導や職業訓練を行う施設で活動をしています。主に妊娠中または子どもをもつ若年の女性が親子共に収容されています。女性たちに「社会復帰するための自立に向けた活動」、「心を豊かにする活動」を実施することを目的として派遣されました。ケニアに来て約5ヶ月、任地に来て約4ヶ月。毎日職場に出向いて、女性、そして子どもとゆっくり時間を過ごしています。現在は町のテイラー(仕立屋)さんを回って頂いたキテンゲと呼ばれる布の端布を使って、女性が1年の収容期間を経てケニア社会に戻っていく時に使えるもの、女性と子どもが一緒に遊ぶことのできるものを手芸クラスで作っています。これからケニアという厳しい社会の中で生きていくために、1)端布を使って物を作るスキルを身につけてもらう2)制作物に向き合う中で、少しでもリラックスできる時間を持ってもらう3)物を大切にする心を育んでもらうことを目的にしています。今後は制作物の販売も視野に入れて、活動に励んで行きたいと思います。女性たちとは関わりが難しいことも多いですが、陽気で明るい女性、そして子どもたちに毎日元気をもらっています。

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施設の子供たち

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施設の女性たちが作ったポーチ

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施設の女性たちが作ったカバン