関西から飛び立ち、途上国で頑張る!派遣中の協力隊を紹介します-Part26-【大阪府】

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氏名:新行谷 大輝(シゲタニ ダイキ)
出身地:大阪府
隊次:2021年1次隊
職種:観光
JICA海外協力隊参加のきっかけ:
中学生の頃、活動中の協力隊員に出会ったことがきっか。現地で生活しながら数学の教材作りや看護の様々な分野で活躍していた力強い姿は今でも印象に残っている。自身も社会人生活で得た経験を活かしながら協力隊として活動し、力強く生きたいと考え参加を決意。

こんにちは、新行谷大輝(シゲタニダイキ)と申します。ジンバブエの第2都市ブラワヨに観光分野の協力隊員として派遣されています。
私が配属されている観光業職業訓練校は、観光業に従事することを志している生徒の集まる学校です。全校生徒600名が在籍し、「宿泊」、「レストラン」、「調理」の3コースがあります。
私の活動は宿泊コースの生徒に対してのフロント業務や客室清掃の座学・実習講義の実施、そしてその資料作りです。学外で行われる観光分野の展覧会などの短期プロジェクトがあれば、チームに参加し同僚教員と協力して取り組みます。さらに職業訓練校はホテルも運営しており、このホテルの品質・サービス改善も私の活動の一部です。

ジンバブエタイム

ジンバブエの人たちは悠久の時の流れの中で、細かい時間を意識せずにゆったりとおおらかに生活しているように感じます。
配属先で活動を始めたころは、この時間の感覚に慣れませんでした。「2時間の作業に1日かかる」といったこともあり、自分の計画が想定通りに進まず不満を抱くことが多々ありました。
彼らの余裕をもった時間の使い方を見ていると、1日が30時間ぐらいあるんじゃないか?という気がしてきます。お金をおろすため、銀行に1日並ぶ。学費を支払うため、廊下に100名の生徒が列を作り、これまた1日中並ぶ。ジンバブエの人たちは、いらだつこともなく、不平不満も述べず、ただひたすら待つ。
最初は疑問に思っていたこのような状況も、日々現地で過ごしていると電気や設備の問題といった不可抗力によるものだと理解できてきます。理解するとそれを受け入れる心の余裕が生まれます。
その時々に応じて自然に身を任せるジンバブエでの生活を通じ「今を精一杯生きる」ということを、私は強く意識するようになりました。今では細かい時間を意識しない生活はここにいるうちにしかできない貴重な機会だと思い、ジンバブエタイムを楽しみながら暮らしています。

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講義の様子

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ブラワヨの街並み

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ブラワヨマーケット