関西から飛び立ち、途上国で頑張る!派遣中の協力隊を紹介します-Part28-【京都府】

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氏名:松瀨 紗季
勤務地:京都府
隊次:2022年度1次隊
職種:障害児・者支援

自己紹介

はじめまして、2022年度1次隊の松瀨紗季と申します。私は、東ヨーロッパのバルカン半島に位置するセルビアで障害児・者支援の隊員として活動をしています。京都府の特別支援学校で8年間勤務をし、現職参加で昨年の9月よりセルビアの首都ベオグラードからおよそ130km南下した街ヤゴディナ市にある特別支援学校で活動をしています。これから、セルビアでの活動を発信させていただくことを通して、少しでもセルビアについて、海外の特別支援教育について興味を持っていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

JICA海外協力隊の参加動機

私は小学生の頃に見たテレビ番組がきっかけで、国際協力に興味を持つようになりました。いつか協力隊員として活動してみたいという思いを持ちながら、特別支援学校の教員として働いていく中で「海外の特別支援教育について知りたい」「これまでの経験や知識を生かして海外でも働いてみたい」「一度きりの人生、いろんな世界を見てみたい」という思いが少しずつ強くなり、協力隊に参加しようと決心しました。

赴任後の活動

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ヤゴディナ市の中心街

私が活動しているヤゴディナ市は、首都ベオグラードから南に約130km(高速バスで約2時間弱)に位置する街で、都会でもなく田舎でもなくとても住みやすい街です。セルビアの人々はとても気さくで明るく、親切な人が多い印象です。

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ラミネーターを活用して視覚支援教材を作っています

配属先のヤゴディナ市特別支援学校は、聴覚・言語障害、肢体不自由、知的障害、自閉症等の発達障害の児童生徒325名が在籍しています。設立当初は、聴覚・言語障害の児童生徒を対象とした学校でしたが、インクルーシブ教育が進み2008年から様々な障害種の児童生徒が在籍するようになりました。現在私は、同僚の先生と一緒に自閉症や重複障害の児童に向けた視覚支援教材(写真カード、スケジュールカード等)を作る活動をしています。自閉症児にとって視覚支援教材は物事を理解したり、自分の意思を伝えたりする際にとても有効なツールのひとつになります。

元々、聴覚・言語障害の学校であったこともあり、自閉症児に対する視覚支援の教材が不足しており、配属先も検討を進めていたところに私が赴任してきたということで、京都の支援学校でやってきたことを伝えつつ同僚の先生たちと一緒に考えながら作成を進めています。他にも、「ナルト」や「鬼滅の刃」等日本のアニメが好きな子が多いので休み時間には折り紙で手裏剣やアニメに出てくる道具を作ったり、挨拶等の簡単な日本語を紹介したりしています。

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休み時間に折り紙をして遊んでいます

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ひらがなに興味津々な子どもたち