SDGsバックヤードツアー@アドベンチャーワールド

内容 1月9日にアドベンチャーワールドにて、和歌山県高等学校国際教育研究会主催による、県内の高等学校の教職員を対象にした「国際教育セミナー」が開催されました。昨年11月にパンダの赤ちゃんが生まれたことで注目されているアドベンチャーワールドですが、SDGsへの貢献につながる様々な取り組みを展開されています。今回は、アドベンチャーワールドでの取り組みをSDGsの視点で見て学ぶバックヤードツアーに和歌山高等学校国際教育研究会の先生方と参加しました。

2021年2月1日

前半:バックヤードツアーと社内見学

園内の浄化槽

竹を使ったアート「竹あかり」

ツアーの前半では、「環境編」と「動物飼育編」の2つのグループに分かれてSDGsを意識しながらバックヤードの見学をしました。「環境編」では、主に園内の水の浄化槽や動物の糞を使った堆肥倉庫、パンダが食べ残した竹を使ったアート、環境に配慮した商品開発について説明を受けました。「動物飼育編」では、イルカのトレーニングや、メディカルセンター(種の保存・研究)、飼料倉庫について各現場で話を聞きました。専用の設備やスタッフを配置しながら社内で様々な取り組みを行っているということに驚きです。またそれを実際に見ながら、担当するスタッフの皆さんの説明を聞いたので、取り組みをよく理解することができました。
その後は2つのグループが合流し、「働く環境編」として、社内のオフィスや食堂、企業内保育園の見学のほか、社内制度についての説明を聞きました。アドベンチャーワールドでは、誰もが「キラボシ」として輝けるよう社員にとってよりよい環境づくりを目指しています。オフィス「麗しの我が家」や社員食堂「KOKORO」、企業内保育所をはじめとする社員のための育児制度も充実しているそうです。

後半:ワークショップ~アドベンチャーワールドの取り組み~

中尾副園長による講演

グループワークのようす

後半は、まず副園長の中尾建子さんから当園がパンダの繁殖に取り組んでいる背景やSDGsをふまえた今後の活動の展望についての話に加え、パンダを通じた国際交流や、パンダの食事、繁殖など生体に関する事柄まで説明があり、初めて知る内容に、アドベンチャーワールドのパンダへの想いがとても伝わってきました。
その後、グループに分かれて、午前中の見学をふまえたアドベンチャーワールドの取り組みとSDGsについて考えました。まずはSDGsのシールやふせんをうまく活用しながら、それぞれの取り組みをゴールとマッピングしました。これにより様々な取り組みから、たくさんのSDGsに貢献していることが良くわかりました。その後、アドベンチャーワールドと学校・教育がどのような連携をすればさらなるSDGs達成につながるかというテーマでグループでディスカッションを行いました。農業高校から参加した教員からは、アドベンチャーワールドで作られた動物の糞からできた堆肥の活用や、高校で育てた野菜の余剰分を動物のエサにする案などが出されていました。他にも、高校生のアイデアで商品開発をすることも提案されました。グループで意見を出し合った後は、全体で発表もしました。このように先生方からいろんなアイデア、意見が出て、今後につながる話ができたのではないでしょうか。

SDGsでもつながる和歌山県をめざして

販売されているSDGs商品

最後に再び中尾副園長から講評と、すでに教育現場との連携事例として和歌山県立田辺中学校との取り組みの紹介がありました。プログラムを通して、私も先生方も実践的なSDGs学習に必要なヒントを得ることができました。先生方からの振り返りのアンケートからも、「学校の授業でも取り入れたいことが増えた」や「アドベンチャーワールドにおけるSDGsの取り組みについて詳しく学べた」など、満足度の高いコメントをいただきました。今後もアドベンチャーワールドなどの県内企業と和歌山県の学校や自治体が連携して、SDGsを知ること、考えること、学ぶこと、一緒に取り組む機会を作っていきたいと思います。
セミナーにご協力いただきましたアドベンチャーワールドのみなさま、ご参加くださった先生方、ありがとうございました。