JICA留学生、地元のお餅つき大会に参加

2021年12月14日

【画像】 寒空が広がる12月5日(日)、兵庫県内の大学院で学ぶ10人のJICA留学生(長期研修員)が、神戸市灘区の地域住民主催のお餅つき大会に参加、日本の餅つき文化の歴史や餅のつき方などを学びながら、実際にお餅つきの体験を行いました。
 JICAの留学生にとってこの日は、単に餅をつくだけではなく、地域の皆さんと交流することで、日本のことをもっと知り、また、自分の国のことも知ってもらうという相互に学べる楽しい場となりました。(*検温や手の消毒、マスク着用など、コロナ感染予防対策をとったうえで参加しています。)

地域の人と協力し、お餅つき開始

腰の力を全力投入!

 注意事項を聞いたのち、早速餅つき開始!留学生は誰も餅つき経験がなく、地域の方から杵の持ち方や、「腕ではなく、腰を入れてつくんやで。」といったつき方のアドバイスをもらったり、英語で「ワンツーワンツー」といった合いの手を入れてもらいながら、全員がお餅つきを体験しました。

 皆さん、初めてと思えないほど上手かつパワフルで、地域の皆さんからも歓声が沸き、おいしそうなお餅が次々と仕上がっていきました。

自分の国のことや、言語について交流

私の国はここなんです

 餅つきの合間に、地域の方々とのコミュニケーションも欠か
せません。地図を片手に生まれた国の紹介や、JICA留学生の母国語で「こんにちは」などのあいさつにも日本語と英語を交えながら挑戦。地域のお子さんたちも目を輝かせて留学生の話に聞きいり、反対に日本についていろいろ紹介してくれていました。
 地域の参加者の方は皆さん優しく、英語で積極的に研修員に話しかけている様子も見られました。

充実した時間もあっという間に

楽しかったイベントの最後に記念撮影
(撮影時のみマスクをはずしています)

 楽しいときはすぐに過ぎるもので、あっという間に餅つきの時間は終了となり、最後に記念撮影を行い解散となりました。

留学生からは
・初めて日本の地域の人と交流する機会となり、温かく歓迎してもらえた。
・年配の方だけでなく、若い人も参加しており、みんな親切にしてもらえた。
・餅つきは単なるイベントではなく、先人からの伝統をつなぐ大切な行事だと学ぶことができた。
といった感想が寄せられました。

主催者である「なぎさふれあいのまちづくり協議会」の方からは、
・芸術・文化・国際交流をまちづくりの大切なコンセプトとして考えており、今回の餅つき大会での交流もそのきっかけとなる。多文化共生という視点からも一緒に活動できたことはとても良かった。
・餅つき大会での交流をきっかけに、地域の他の活動(英会話教室)にアフリカの留学生2名が来てくれることになった。このようなその後のつながりもとても大切だと思うし、うれしい。

また、留学生に積極的に話しかけてくださっていた地域の方からも
・外国出身の方も参加してくれると活気が更に出てうれしい。地域・留学生のどちらにとってもWin-Winだと思うので、ぜひ今後も交流をしていきたい。
という感想をいただきました。

 JICA関西は地域の皆さんと開発途上国をつなぐ場として、イベントやセミナー等様々な催しを開催しています。引き続きコロナウイルスの感染予防対策として、イベント開催に制限がありますが、オンラインや、対面イベントにおいても感染予防対策を十分に講じて運営いたしますので、ぜひ今後の活動にもご期待ください。(業務第一課 小川)