JICA海外協力隊経験者がその経験と起業について語る!

2022年4月6日

2022年3月18日(金)にグランフロント大阪 ナレッジキャピタルにあるナレッジサロンが開催している「海外ビジネスサロン」においてJICA海外協力隊経験者で、日本とアフリカを繋ぐ会社を設立した半井真明さんを講師に迎え、セミナーを実施しました。ナレッジキャピタルにはJICAコラボオフィスがあり、青年海外協力隊相談役が勤務している関係でJICA海外協力隊経験者を幅広く知っていただきたく今回のセミナーが実現しました。

都市計画エンジニアの海外挑戦- JICA海外協力隊での経験と起業に至るまで -

セミナーの様子

半井真明さんは、都市計画コンサルタント会社勤務を経て、2010年に青年海外協力隊としてザンビアへ赴任し、都市計画関連技術の指導や都市計画策定の活動をされました。帰国後、開発コンサルタント会社に就職し、JICA専門家としてケニアのナイロビやインド南部で都市計画の開発プロジェクト等に携わりました。セミナーでは、これら都市計画プロジェクトの内容を詳しく説明していただきました。

2020年に独立し、同じ協力隊経験者の雨宮知子氏と共同で神戸に合同会社CHEZAを起業しました。開発コンサルタントとして開発途上国の政府関係者や高官と仕事をする中で、「もっと顔の見える相手、地元の人々と一緒に仕事をしたい」という想いが湧き、協力隊時代から持ち続けた「自分の技術を開発途上国の人に伝えたい」という気持ちや人材育成の重要性に改めて気付き、起業に至ったそうです。
現在合同会社CHEZAで、①教育事業、②スポーツ事業、③コンサルティング事業の3本柱で活動されています。今後もアフリカとの関係を保ちながら事業を展開していきたいと生き生き話される姿がとても印象に残りました。

セミナー終了後は、質疑応答の時間が設けられました。「語学はどれくらいのレベルで行かれたのですか。英語はどのように習得されましたか。」という質問から都市開発についての専門的な質問など、一つ一つに丁寧に答えてくださいました。語学の質問については、「英語は全然話せなかったが、協力隊の派遣前訓練でみっちり勉強し、現地で使用することで習得しました。」と答えるなど協力隊について参加者の皆様が少しでも知る機会となりました。

ナレッジサロン会員向けのセミナーではありましたが、セミナー参加後に半井さんやJICA、そして協力隊についてもっと話を聞きたいという方もおられ、ナレッジサロン関係者からは、「今後もJICA海外協力隊経験者に講師をお願いしたい。開発途上国の話をもっと聞きたい。」という声をいただき、大変好評なセミナーになりました。ナレッジサロンの皆様、半井さん、参加者の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。