ナレッジサロン 「海外ビジネスサロン」にJICA海外協力隊OVが登壇しました。

2023年5月2日

4月21日(金)にグランフロント大阪にあるナレッジキャピタルのナレッジサロンが開催している「海外ビジネスサロン」において、西アフリカに位置するベナン共和国のJICA海外協力隊経験者で、現在も同国のごみ問題に取り組む平尾莉夏さんに活動の詳細をご紹介いただきました。
ナレッジキャピタルにはJICAコラボデスクがあり、青年海外協力隊相談役がそこで勤務しているご縁でJICA海外協力隊経験者が発表させていただくのは今回が2度目でした。
第1回目はオンラインでの実施でしたが、今回はナレッジサロンのカフェラウンジでの開催で、ナレッジサロンの多くの方々に、JICA海外協力隊の様子を知っていただく機会となりました。

ごみ問題について考える 西アフリカ・ベナンを事例に

セミナーの様子①

セミナーの様子②

平尾さんとベナンのつながりは、平尾さんがJICA海外協力隊でコミュニティ開発隊員としてベナンに派遣されたことがきっかけで始まりました。平尾さんは協力隊員としてベナンの都市の衛生改善を目的とした活動を行いました。帰国後は若者の雇用創出とごみ収集率の向上のため、当時の同僚らとベナンでNGOを設立し、2020年4月から現在までベナンでごみ収集事業に携わっています。また、ご自身もごみ収集を行う日本の民間企業に就職し、研鑽を積まれました。現在は京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究科でベナンの家庭におけるごみの管理実践を中心に研究を続けています。

セミナーでは、ごみ問題について考える-西アフリカ・ベナンを事例に、と題し、ベナンの現状と今後の課題・展望について詳しくお話をしてくださいました。ごみは生活していく上で切っても切れないものですが、ごみはごみ収集車が集めに来てくれることが当たり前の私たちにとっては、収集運搬・中間処理・最終処分の全ての工程で問題を抱えるベナンのごみ収集に果敢に取り組む平尾さんの情熱に頭が下がる思いです。ごみ一つをとっても、環境や文化の違いが大きく影響することも興味深かったです。

セミナー終了後の質疑応答の時間では、ごみ問題が身近なテーマだけに多くの質問が出ました。環境の分野で活躍された専門家からのアドバイスもあり、登壇者である平尾さんご自身も私たちも学びや実りが多いセミナーとなりました。