2023年度JICA関西研修事業説明会を開催

2023年5月9日

JICA関西では、2023年度研修事業の実施方針の理解促進や、研修事業の効果的・効率的な実施につながるよう、4月27日(木)に「2023年度JICA関西研修事業説明会」をオンライン・対面のハイブリッド形式で開催しました。研修実施機関や研修事業に関心がある機関の関係者87名にご参加いただき、2023年度の実施方針や各種ガイドラインの説明に加えて、2022年度の研修の実績・事例紹介を行いました。

説明会内容

所長挨拶

説明会冒頭、JICA関西所長の木村より、2022年度は新型コロナウィルスの水際対策が緩和され、遠隔研修からハイブリッド形式や従来の来日研修が増加し、柔軟な対応が求められる中、関係機関の皆様のご理解とご尽力をいただきながら効果的な研修を進めることができたことを深い感謝の意と共に伝えました。また、2023年度はこれまで以上に海外との繋がりを強化し、研修事業を通じた更なるネットワークの拡大を意識した研修を目標とし、より有意義で効果的な研修実施に向けて取り組んでいきたいとのメッセージを伝えました。

研修会の様子(方針説明)

その後、研修業務課長の長井より、2022年度の研修事業の総括と2023年度の研修実施方針の説明を行いました。2022年度は、後半に来日研修件数が急激に増加した中、皆様のご協力により、JICA関西の受入れ短期研修員の新型コロナ感染者数がゼロであった旨、報告しました。2023年度は、遠隔・来日を組み合わせたハイブリッド形式の研修の実施がますます主軸となる中、より重層的なインパクトをもたらす新しい形の研修を、効果的かつ効率的に運営実施することで、コロナ禍前よりも、より良い「選ばれる研修」実施を目指す方向性について認識を共有しました。

研修会の様子(事例紹介)

次に、コロナ禍によって研修のあり方が変化する中、新たな研修スタイルを考える上で参考となるよう、2022年度の研修実施事例として、ハイブリッド形式で実施した「災害に強いまちづくり戦略」、「都市の固形廃棄物管理の実務(収集、運搬、最終処分に重点を置いた)(B)」、「インフラ施設(河川・道路・港湾)災害対策とマネジメント」、「全インド医科大学人材育成研修」の4コースを関係機関の皆様と一緒に紹介しました。良かった点として、来日前の遠隔研修時における研修員の問題意識の把握、事前知識習得によるモチベーションや目的意識の向上、また来日期間を短縮化することで多忙な研修員でも参加しやすくなったなどの感想がありました。一方、各国のネットワーク環境の違いや、時差調整の難しさといった問題点・課題も挙げられました。

次に、研修事業運営上のガイドライン・マニュアルの変更点および留意点の説明を行い、事前にいただいていた質問に対する説明と参加者からの質疑応答を行いました。

締めくくりとして、JICA関西次長の花立より、関係機関の皆様が今後より合理的、効率的に研修事業の準備や実施を進められるように、制度の見直しを継続的に行っていきたい旨を伝えました。引き続き柔軟な対応が必要とされる中、コロナ禍で得た様々な経験を基に、より効果的な研修実施ができるよう、改めて皆様のご支援・ご協力を承りたいと述べ、閉会の挨拶としました。

参加者の声

・コロナ前後の状況の違い、また、コロナ禍において当センターがどう対応しているかよく理解できた。
・研修事業の最新情報を知ることができてよかった。
・他コースについて知ることができる貴重な機会だった
・悩んでいる部分で共通することが多く、自分の研修を企画するための大きなヒントとなった。
・ハイブリッドを具体的にどのように実施しているかが理解できた。
・対面のほうが他団体の方にもお会いできありがたいが、遠方のためオンライン開催があって助かった。