所長挨拶

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2017年4月からセンター所長を務めることとなりました宍戸健一(ししど けんいち)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

日頃より、近畿2府4県の自治体、大学、研究機関、NGO、民間団体等地域の皆様には、JICAの政府開発援助(ODA)事業(研修員受け入れ、ボランティア事業、NGO支援・草の根技術協力、開発教育支援、民間連携事業等)の実施にあたり、大変お世話になっております。この場をお借りしまして、厚く御礼を申し上げます。

振り返ってみますと、当センターの前身である「兵庫インターナショナルセンター」は、1973年(昭和48年)に、兵庫県及び神戸市のご支援を得て、須磨区に建設されました。当時は、地元各機関のご協力を経て、開発途上国の研修員を年間40名から50名程度受け入れておりました。その後、阪神・淡路大震災後の震災復興プロジェクトとして、2002年に神戸市中央区脇浜のHAT神戸に移転し、100名が宿泊できる機能を持った「JICA兵庫」がスタートしました。その後、2012年には、兵庫県を除く近畿2府3県を所管していた「JICA大阪」と統合し、「JICA関西」とその名称を変更し、2府4県を所掌させて頂くことになりました。

現在では、年間1800名を超える開発途上国からの技術研修員/留学生の受入れ、27件の草の根技術協力事業等を実施すると共に、自治体・大学・経済団体・民間企業との連携事業などを実施する、JICAとしては、首都圏の「JICA東京」に次ぐ、国内で2番目に大きな国際協力の拠点となりました。

開発途上国は、依然として貧困・格差の問題、教育の質、保健衛生の改善、インフラの整備など多くの課題を抱えております。2015年9月には、国連総会で「持続可能な開発にむけた2030アジェンダ」(SDGs:Sustainable Development Goals)が採択され、地球上の誰一人取り残さない(No one will be left behind)社会の達成に向けて全ての国が努力することが決まりました。

また、同じく2015年、我が国の政府は、「開発協力大綱」(旧ODA大綱)を閣議決定し、「平和国家として、国際社会の平和・安定・繁栄に積極的に貢献」し、「SDGsの達成への貢献」していく方針が確認されました。さらに、開発途上国の開発にあたっては、ODA以外の民間セクター、自治体、NGO/市民社会の参画の重要性が謳われ、特に、ODAと民間企業との連携を通じて、途上国の開発への貢献と共に、我が国自身の繁栄・成長にも資する方向が示されました。

我が国の政策を受け、近年、JICAでは、「(開発途上国のみならず)日本も元気にするJICA事業」というキャッチフレーズのもと、従来から進めてきた自治体、大学、NGOとの連携に加えて、民間企業の途上国進出の支援事業、青年海外協力隊等海外で活躍した人材の日本国内での社会還元(村おこし協力隊等)など、新たな取り組みも進めております。

JICAでは、市民の皆様、とりわけ若い世代の方々に、開発途上国や国際協力について知っていただくため、当センターに展示コーナーを設けるとともに、レストランでも開発途上国の料理を味わうことが出来ますので、是非お気軽にお立ち寄りください。

また、各府県には、各国際化協会等のご協力を頂き、国際協力推進員を配置しておりますので、国際協力やJICAに関することなどお気軽にお問い合わせください。

地域の皆様方のご協力を頂きつつ、関西地方の優れた技術・知見そしてパワーを活かし、開発途上国、日本、そして関西も元気にする取り組みを進めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。